不調になる人が亜鉛や鉄、マグネシウムを重要視する一方で、必ずと言っていいほど意識されていない必須ミネラルであるが、自然界に広く分布し、 鉱山・工場排水からの混入で過剰になることもある。

【生理作用】
◆生体内の過酸化脂質を分解する
◆活性酸素を除去する酵素（グルタチオンペルオキシダーゼ）の構成成分
　強力な天然の抗酸化作用をもつ
◆たんぱく質合成時の構成成分
◆亜鉛・ビタミンEと一緒に摂ることで抗酸化作用の働きが高まる
　同じ抗酸化作用をもつビタミンEとの相性がとても良い
◆免疫機能を高め、風邪や感染症にかかりにくくする
◆亜鉛と拮抗関係にあるため、亜鉛を多く摂取すると
　セレンの吸収が阻害される要因となる
◆マグネシウムと抗酸化ビタミンは難聴の予防や炎症抑制に有益

【身体に対する影響】
◆過剰摂取－爪・髪・胃腸・皮膚・肝臓に障害誘発、心筋梗塞・腹痛
◆不足－爪の変形・爪が白くなる・皮膚炎
◆欠乏－脂質異常症・筋肉萎縮・貧血・不整脈・頻脈・不妊症・肝障害

【対抗し得る症状】
◆高血圧
◆がん
◆認知障害・痴呆・アルツハイマー病
◆心筋梗塞
◆肝機能障害
◆免疫不全・アレルギー暴走