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祥風(しょうふう)

てんきごじてんによりますと「めでたい風。めでたいきざしの風。『祥』はめでたいことや、めでたいことの前ぶれの意。

だそうです。
皆さまどうもこんにちは。
本日のタイトルである風への所感ですが暖かく、湿気たしなやかな風を想像しました。これから夏が来るぞ!!と、なんとなく伝えてくれる風…そんな感じですかね。


辞典で定義されてるのはあくまで風そのものの形だけですから、皆さま一人ひとりは、私とは、そしてあなたとも違う絵の具で、違う筆で、その"風"に様々な色を差すのでしょう。
辞典や辞書を読む楽しみの一つです、個人的な。笑

この風の名前はどちらかというと文学とかで使われそうな印象ですが、手紙か何かで使われてたんですかね〜?
この辞典、最古のその言葉の記録年とかも、もし書いてあったら更に想像が膨らみますね〜。


さてさて、久米島へ向かいましょう。


クメトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae yamashinae 


随分綺麗な個体が出てきてくれました。


尻尾が完全尾の個体でした。
何かと黄色い生き物が多いですよね。この島。

トカゲモドキは勿論、クメジママミズフナムシやキクザトサワヘビは、背中や首筋に黄色っぽい斑点がありますし、若いハブはまさしく黄金色、アカマタも他の島よりはだいぶ黄色強いし、ハイもどちらかというと黄色っぽいし・・・半ば無理やりなところもございますが、個人的には「黄色い生き物が多い島」という印象になってしまう訳です。


アカマタ Lycodon semicrinatus

最後に出てきてくれたのはメスのアカマタでした。

せっかくなので広角でも一枚。

私みたいに、単焦点のみで夜の生き物を撮影する人間は野生動物って広角で撮るか、マクロで撮るかの判断を素早くしなくればなりません。ズームレンズやボディが2個ある方には縁の無い話だとは思いますが、その判断ってどんなしてやってたっけ?と思ったのでメモしておこうと思います。


基本的に、歩くときは100mmのマクロレンズをつけたカメラを首から下げ、左手首にディフューザー(影とりなんちゃら)を通し、手にはストロボを、右手にはスネークフックを持ちます。それで、肩掛け鞄のようなカメラバッグを斜めにかけ、山の中を歩いています。、12mmの広角レンズはバッグにしまっています。
理由は広角レンズが魚眼のようにレンズ面が飛び出ているから。てのと、逃げやすい生き物を優先的に撮影するために遠くを撮影できるから・・・が主ですかね〜。

ただ、たまたま広角で撮った方が美しく撮れる状況に出くわしたりもしますが、その時は被写体の生き物に存在を気づかれぬよう、種に合わせた動きでレンズを変えるしかありませんね。
基本的にマクロレンズで保険は撮れますのでそういう状況自体はさして多くはないのですが、たまたま広角の方が良かったのに、被写体の生き物に逃げられた時の思い出の一つ一つは血縁よりも濃く、記憶に刻み込まれます。(笑)


どうしても野生が相手だと、上記したほど明確ではないにしろそれなりに口惜しい事柄と向き合う時間が生じます・・・。ですが、そこで感情的になって別の事故を引き起こしてはいけませんので、ひたすら、思い通りに行かない事とそれに対する自分の感情の戦いでもありますね、野生動物を撮影するというのは。





今回でとりあえず久米島の記事はひと段落つかせていただきます。

マガジン「久米島の生き物たち」にお付き合いいただきまして、誠に有難う御座いました。

またのお越しを心よりお待ち申し上げます。

お楽しみいただけましたら幸いです^^