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現象には、必ず理由がある

現象には、必ず理由がある。
特にそのように考えるべきは自分にとってネガティブな現象が起きたときだ。
自分以外の全員が、「不運だった」「運が悪かった」と言ったとしても、そのように考えなければならない。
”自分には問題がなかったという立場”をとることは簡単である。
ネガティブな出来事は全て「他の誰か/他の何か」のせいにできる。
「俺は悪くない、悪いのは全部、、」という表現をいろんな言い回しで使い続ける傾向を持つ思考スタイル。というか思考停止スタイルだ。
当然だが、自省の機会は減少しやすく、それゆえ自分の思考/行動パターンの変容は起こりにくい。

じゃあ何でもかんでも自分の責任だと位置付ければいいんですか?
って思われそうだが、違う。
このような「自分が悪い」と考えるスタイルとは、全く別だ。
自分を過剰に追い込む考え方になるのは当然お勧めしない。

すぐに「自分が悪い」と考えるスタイルもまた、思考停止スタイルと言える。「自分は悪くない」とは真逆に見えるが、『考え方』という抽象度で見ると、全く同じだ。
自分にとってネガティブな現象の理由を掘り下げる態度ではないという点で、全く同じだ。

どちらも、”上手くいかない状態”と非常に相性が良い。


パフォーマンスアップとは問題解決作業そのもの

全て自分ごとにする、自分の課題として扱うことは、けっこう大変だ。
全てこのような捉え方をすることは精神的にきつい。だから何でもかんでも自分ごとにする必要はないが、選手やトレーナーであれば少なくともスポーツに関連する領域では全て自分ごとにすべきだと思っている。
選手として、もしくはそれを支える立場としては、少しでも『自分に関係がある範囲』を増やそうとする姿勢は、能力を伸ばしていく上で不可欠だからだ。

なぜ不可欠かというと、現象には必ず理由があると位置付け、自分ごとにすることで、常に現象の分析を重ねることになるからだ。

ネガティブ現象Aはなぜ起こったのか。Aの原因がBだと仮定したらBはなぜ起こったのか。Bが起こった原因Cが生じる条件は何なのか。
そもそもAが生じた時の前提条件は、、
以前起こった問題との共通点/相違点は、、
という形である。

ぜひ、Aの部分に何らかの問題を入れてみてほしい。
「怪我」や「試合でのミス」などがわかりやすいと思う。
ネガティブ現象Aを繰り返さないためにも非常に重要な分析である。

このような思考パターンは問題解決に非常に適している。
そしてスポーツのパフォーマンスを上げる作業とは、問題解決作業そのものである。

パフォーマンス上、肉体上の課題すなわち問題を解決する手段を考案し実現する。
そのために徹底的に分析する。
それをひたすら続けるのが私の仕事である。


東京パラリンピック2020

社会的影響の範囲

社会的責任や影響力が上がればそれと共に”関係のある”と、実感を持てる範囲は拡大する。
自分が大きなお金を動かすようになれば、社会の経済状況との関係はよりリアリティのあるものとなる。
自分が何らかの組織の代表となれば、自分の発言の影響の範囲は大きく変わる。
つまり関係あると考える範囲は拡大している。



その逆も同じだ。
自分と関係する影響すると実感を持って考える範囲が広い人が、社会的に影響力を持つようになる。

なぜならそのように自分のことを位置付けられる人の発言や行動は、場当たり的にはなりづらい。必ず発言/行動の影響を考慮したものになるからだ。


『自分ごと範囲』と、社会への影響力は関連がある。

自分が影響すると考えられる範囲は、そのように考えなければ広がらない。
もちろん才能ではなく能力である。
能力だから、訓練すれば伸びる。
まずはシンプルに、自分が今影響があると実感できる範囲を認識してみてほしい。
自分の言葉が、自分の態度が、影響する範囲。
家族、同僚、友人、同業者、ファン、アンチ、知らない人。


別に自分は影響力を増やしたいわけではない、って思うかもしれないが、これはスポーツで上を目指しそれが実現すれば確実に関係のあることだ。
良い結果を出した時に、初めは親や友達だけが反応。カテゴリとレベルが上がれば、その対象は普通に数万人を超える。

スポーツ選手をサポートする、プロ選手のサポートを目指すってのはそういうことです。


全てはパフォーマンスアップのために。



ピッチング身体操作

骨格や筋肉など同じ構造を持つ人体が重力下という同一の条件で、野球のボールという同一の物体を、常に同じ18.44m先のターゲットまで高速かつ正確に投げるタスクを実現しようとする以上、怪我を起こさずにハイパフォーマンスを実現しようとする投手には「絶対に押さえておくべき必須共通モーションがある。

詳細/申込→https://jarta.jp/seminar/ols-np/




中野 崇 

YouTube :トレーニングラウンジ|”上手くなる能力”を向上
Instagram:https://www.instagram.com/tak.nakano/
Twitter:https://twitter.com/nakanobodysync

1980年生
たくさんのプロアスリートたちに身体操作を教えています
戦術動作コーチ/フィジカルコーチ/スポーツトレーナー/理学療法士
JARTA 代表
プロアスリートを中心に多種目のトレーニング指導を担う
イタリアAPFトレーナー協会講師
ブラインドサッカー日本代表戦術動作コーチ|2022-
ブラインドサッカー日本代表フィジカルコーチ|2017-2021
株式会社JARTA international 代表取締役

JARTA
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