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言葉のプレゼント

母ちゃん、今日仕事で
いいことがあったんだよ。
鉄児は何かいいことあった?


悪いことしか起きなかった。

そうか。悪いことしか起きなかったのか。
それは鉄児が今日一日を
一生懸命生きた証なんだよ。


悪いことが起きたということは、
鉄児に教訓ができたということなんだ。
いい経験ができて良かったね。

そう言うと目を丸くした息子。

日常的に無意識で行っている
良い悪いのジャッジ。

楽しいこと、嬉しいこと、
うまくいったことが良いこと。

悲しいこと、嫌なこと、
失敗したことが悪いこと。

悪いことが起きるのは不運、不憫。
良いことばかりの人生は幸せ。

そんな思い込みを
これまでずっと持っていた。

その価値観が、私の発言や行動に
表れていたのだろう。

もはや、息子の中にも良い悪いの
線引きがなされているのだろう。

悪いことが起きたことはいけないこと。

悪いことが起きたことを言って
大好きな人が悲しむのなら
言わないでおこう。

優しい人ほどそんな風に思って
言えなくなってしまうのかもしれない。

だけど、実際には良いことばかりの
人生なんてあり得ない。

逆に良いことしか起こらない
人生だとしたら、
人の痛みや悲しみが理解できず、
人を傷つけまくる人に
なっているかもしれない。

傲慢になっているかもしれない。

これまでは、辛い出来事が起きた
自分は不憫で、不幸だと思っていた。

だけど、ようやくこれまで辛いと
感じてきた出来事を、
そのお陰で今の自分があるのだと
思えるようになってきた。

そう思えるようにするのは、
大人になってからじゃなくてもよい。

子供のうちから、
そう思えるようになっていれば、
日々の辛い、嫌だと思った出来事を
バネに成長していけるのだと思う。

だから、息子に伝えたい。

嫌なことがあったんだね。
辛かったんだね。
悲しかったんだね。

いい経験になったね。
頑張ったんだね。
耐えたんだね。
すごいね。

その経験は必ず役に立つよ。
必ず誰かの為になる。
その経験のお陰で鉄児は
どんどん成長していけるんだよ。

悪い出来事が生きていく上での
大きな糧となるんだよ。

だから、悪い出来事を体験できた自分を
誇りに思うんだ。

自分は不憫、不幸だと自ら闇へ
陥れることはないんだ。

自分は絶対大丈夫。
色んな感情を持てる体験が
できている自分はなんてラッキーで
幸せなんだ。

そう思えるようにしてあげよう。

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