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絵本のある子育て➀新たな出会い

こんにちは

ゆうです。


私事ですが、
3月末で学校支援員のお仕事を辞めました。


10年間
このお仕事を続けられたのは

ただ、純粋に

「こどもがかわいい」「こどもが大好き」
というわたしの思い。

もちろん、今も変わらず持ち続けています。


ところが、
その思いとはうらはらに

体力的な問題と
持病の左股関節の状態が年々悪化している現実…

気持ちはあってもからだが思うように動かない。


こころとからだが「けんか」ばかりしていました。


そんな日々を過ごしていく中で、

じぶんを守ること
家族を守ることを優先したい


昨年末くらいから
その思いが段々と強くなってきて、

葛藤をくりかえし、
たくさんたくさん悩んだ結果、退職を決断しました。


4月からのわたしは、

なにをしようかな…
時間もたっぷりあるし、
なんでもできそうだなぁ

期待もあって、ちょっとワクワクしていました。


けれど、実際には…

最初の5日間は、
とにかく寝ました。

朝も、昼も、夜も
1日トータルで15時間くらい寝ていました。
1日の半分以上です。

ごはんを作って、食べて、また寝る…
を1日3回繰り返すだけの毎日。


この5日間の記憶は、ほとんどありません。

今、振り返ると
あの時間は何だったのかな…
と思いますが、

そのときのわたしには
必要な時間だった』
そう受け止めています。



6日目。
やっと、からだとこころが元気になって
仲良しになって
「いっしょに動きたい」
って教えてくれました。

ちょうどいいタイミングで、
以前からお付き合いのある
こども園(私たちの時代は「保育園」って呼んでいました)の園長先生から

「お時間あるなら、ちょっと遊びにきませんか?」

とお電話がありました。

風の便りで、わたしが現在「無職」であることを耳にしたそうで
連絡をくれたのでした。

実は、このこども園で
わたしは看護師として6年間働いていました。
そして、3人のわが子もこの園にお世話になっていて、合わせると20年以上のおつきあいがあります。


ひとりの保育者として
そして、子育てをする親として
わたしを成長させてくれた場所。


「今すぐ行きます!」
即答でした。
胸をはずませながら、こども園に向かいました。



園舎に入る門の近くで、
慣らし保育中の3歳児クラスのおとこの子に出会いました。

水たまりの前に座りこみ、肩をヒクヒクさせながら泣いています。

そして、ちいさな声で
「ママ、おむかえきた?」
とわたしにいいました。

「もうすぐ、ママくるからね。
いっしょにお歌うたいながら待っていようね。」
と声をかけて、
つめたくなったおとこの子の手をつなぎ、園舎へと戻りました。

担当の保育士さんが、走ってお迎えに来てくれて

「こうちゃん、おかえり」

と優しく、笑顔で迎えてくれました。

久々に感じる、

居心地のよさ
あたたかな空気



全く時間に追われることなく、
自然の中で、おとなのぬくもりを感じながら安心できる場所
のびのびと子どもたちが過ごせる環境でした。

だから、保育する大人もこころに余裕をもって保育している。

わたしも10年前までこの環境にいました。



わたしが参加したのは
0歳から4歳までのお子さんを持つおかあさんのサークル活動

園長先生からは、
話を聴いてあげてほしい
とだけ言われていました。

おかあさんたちのおはなしをそばで聴いていると、

「なるほど」
「たいへんですよね」
「それ、わたしも経験しました」
「そのアイデア、スゴイ!」


こころから共感できるお話ばかり。

『悩み』というよりも
もっと子育てを楽しみたい』
というおかさんたちの思いが伝わりました。


あっという間に1時間が過ぎ、
みなさんに「また会いましょう」とお声をかけさせていただいてから
こども園を出ようとした、
その時。

「すみません。最後にお聞きしたいことがあって…」

足を止めて、声のする方をふりかえると
若い20代前半くらいのおかあさんが帰るわたしを追いかけ、

「お子さんにどんな本を読みきかせていたか、
おしえてくれませんか?」

と声をかけてくれた、ひとりのおかあさん。


とても驚きました。


一瞬、そのおかあさんが
若い頃のじぶんに重なって見えて

はっとしました。


「ありがとうございます。わたしでよかったら」

そうお応えして、再び園舎に戻り
園の本棚へ。




本棚には、
子育ての思い出がいっぱいあふれていました。

どれも懐かしい本ばかり。

この本、好きだったなぁ

いっしょに「もういいかい」「ま~だだよ」って言ったなぁ

本の表紙を見ただけで、その当時の息子の顔が思い浮かびました。


声をかけてくださったのは、
3歳児のおとこの子のおかあさん。

わたしは、
お子さんのおうちでの様子、興味のあることなどを教えていただきながら、
まず10冊ほどの絵本を選びました。

さらに、
わたしの子育てエピソードを添えて
30分ほどかけて2冊にしぼりこみ、紹介させていただきました。


わたしも保育園時代の子育ては大変でした。

夫の両親と同居が始まった
看護師として職場復帰
長男が夜になると騒ぎだしてなかなか寝れずに苦労した
じぶんに全く余裕がない
夫が夜勤の時は、こどもとお風呂に入るのも大変だった・・・

あげるときりがありません。


少しだけ先輩なだけで、
わたしもおんなじ『おかあさん』

いろんなことがあるけれど
いっしょに子育てを楽しもうね


そんな思いでお話しさせていただきました。


またお会いしたいです。



わたしには
大学3年生・1年生の息子
中学1年生の娘
の3人のこどもがいます。

わたしの子育てには、
いつも『絵本』がありました。
こどもたちは大きく成長しましたが
それぞれにお気に入りの本があるようです。


今まで3人のこどもたちに送った絵本の数は約450冊。
そのうち、学校や保育園、児童施設に寄贈した本は150冊。
わたし実家に約200冊くらい保管していて、自宅には100冊あります。

今でも誕生日には本(絵本)を1冊プレゼントします。


本を選ぶ楽しさ
送る相手へ届けたいことばがある
伝えたい想いが込められた本を探すのも
子育ての楽しみのひとつ
だと
わたしは思います。


そして、
わたしの声でその想いを伝えるのが、
読み聞かせ』です。


今回、こども園のサークルに参加させていただいたことがきっかけで、
わたしの中で
新しい芽が出た瞬間でした。

その芽を
これから少しずつ育てていきたい。

ワクワクしていた感情が
いつの間にか
こころがじんわりと温まる感覚
『ぽかぽか』
に変わっていました。

春のおひさまのぽかぽかした光を浴びていると
癒されて、元気が湧いてくる。

いつか、わたしは
陽だまりのようなこころあたたまる場所をつくりたい。

そう思った出会いでした。



最後まで読んでいただいてありがとうございました。

これからも

こころのままに
書いて

こころのままに
生きていきたいと思います。

ゆうでした。








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