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琥珀亭日乗

おはつです。古希の爺さま、わくわくドキドキ。ようやくnote開設に至りました。よろしくお願いいたします。【じいむっしゅ】と申します。爺さまの「じい」、フランス語の「むっしゅ」それに大好きな映画監督ジム・ジャームッシュの「むっしゅ」をかけあわせたニックネームを使っています。

本に囲まれた喫茶店を45年やっています。

珈琲は自家焙煎。ふるーい富士ローヤルの焙煎機(店と同じ歳で45年目)で朝のうち焙煎、庭掃除、花壇の手入れ、本棚整理、ジムプール、たまに海(サーフィン)、古本や中古CDも売り、孫や猫ちゃんに囲まれて、ちいさな暮らしを重ねてきました。

店は「珈琲音楽読書」がコンセプト。かみさんが制作してきたステンドグラスの灯り、窓から差し込む自然光の中で4ビートジャズ、アシッドジャズやボサノバ、ショーロなどを流しています。店内の壁に設えた本棚(10000冊ほど)とCD、レコード棚(1000枚ほど)から気に入った本やCD、レコードを手に取ることもできます。

店には時間と記憶が詰まっています。お客さまとの出逢い、会話。読んだ本の一節。詩集のことばの断片、聴いた音楽のリズム、12年間で110回続けた落語会(東西のいろんな落語家かたに来ていただきました)、泣き、笑い、店内での人形浄瑠璃公演、ジャズライブの時代、サルサパーティー、詩人の会の時代、地元伝統工芸「つくりべ」の会。出逢い、過ぎ去り、忘れてしまった記憶の痕跡も含まれています。

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小説、映画、散歩にジャズと海が大好きなお爺さんが営んでいます。若いころは映画監督なりたいな、とぼんやり思ってみたり、小説が好きで、カウンターのなかで小説を書いたりもしていました(なつかしいなぁ。手書き原稿の時代です。パソコンとか無い時代でした)。30代はよく文芸誌の新人賞に小説や評論を応募していました。文藝、群像、新潮、文學界などなど。40代後半から写真にはまり、写真展(小倉井筒屋、アクロス福岡)をしたり。地元の月刊雑誌「ぷらざ」にフォトエッセー『ストリート日記』を100回ほど連載させてもらいました。「煙り」の時代ですね。ジャズが流れ、周りは喫煙者だらけで店の板壁はヤニで光っていました。50代半ばでからだをこわし(アルコール依存症)、一日に三箱ほど喫っていた煙草はぴたっと止め、55歳からサーフィンを始めました。自分でもびっくりするくらい健康生活。早起きして朝一で海に入っていました。

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時分の花。風姿花伝書の中のことばです。時代時代の変遷を歳なりに楽しんでいます。古希になりました。琥珀亭(45歳)とともに。出会った方々の記憶、愛おしい時間の香り、珈琲の香りとともに。

占い(易風水四柱推命手相)も生業としています。これもずっとやってきたことです。じぶんのなかでは「哲学ごっこ」だと思っています。古希になって、日常に生死を意識化できるようになったぶん、若いひとたちになにか大切なものを言葉化できそうな気になっています。若いころから漠然と「はやくおじいちゃんになりたいな」という憧れがあったのです。植草甚一、川本三郎、長田弘、などなど。もっとむかしなら庄野潤三、井伏鱒二、内田百閒。理想とするおじいちゃんたちです。小説や映画のなかに出て来る「運」の部分を飄々と描けるかたたちが好きなのです。

noteの【じいむっしゆ】これからよろしくお願いします。インスタもやっています。貼り付けときます。

https://www.instagram.com/shigetakaishikawa/

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