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老風満帆

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医者になって半世紀。  はじめの3分の2は産科医として飛びまわり、そのあとは老人医療 にも携わってきた。 「揺り籠から墓場まで」を実践する人生行路であった、と振りかえれば……。 … もっと読む
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「97歳医師」にあやかりたい

 東奥日報紙面で「97歳医師まだまだ現役 岩男外科皮膚科医院・鈴木院長」という見出しに目…

西暦二〇四八年の医療

 カーツ・ワイルの唱える「シンギュラリティ」とは、技術進化のスピードが無限大になることら…

団塊の二粒

 2024年5月6日は、われら団塊の二粒にとって、51回目の結婚記念日になるはずである。…

いちばん幸福な状態

 書斎の窓際にお役御免となった3台のパソコン。いずれもウィンドウズ10以前には活躍してい…

喜寿の朝

あけましておめでとうございます。 老いたせいか、一休宗純の作とされる狂歌「門松や冥土の旅…

我が残日録

命の関守石

 広辞苑によると、関守石(せきもりいし)とは「茶庭の岐路に蕨縄(わらびなわ)で十文字に結わえて据えた石。それから先へ行くな、という意」とある。  この関守石は、止め石、留め石、関石(せきいし)、極石(きめいし)、踏止石(ふみとめいし)とも呼ばれるそうだ。  医者になって半世紀。  はじめの3分の2は産科医として飛びまわり、そのあとは老人医療 にも携わってきた。 「揺り籠から墓場まで」を実践する人生行路であった、と振りかえれば……。 〇取り上げも看取りも遣りし爺医なれば「命