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2021夢日記 心臓発作と移植手術 ji-jyo 4月29日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは最後にご紹介しておきます。

昨日の夢は、夢だから許されるような展開だった。

始まりは大衆居酒屋の座敷にいるところからだった。

僕の両隣には、いつも仲良くしている親子が座っていた。
右側にはもうすぐ還暦を迎えるお父さん。左にはその息子。
その他にも気の合う仲間が数人集まって楽しい時間が流れていた。

『例の作戦だけど、今日やろうと思う。前に渡した物はちゃんと持ってるな?』

僕の右側に座るお父さんが小声で耳打ちをしてきた。
そのとき僕の心音は聞こえてしまうのではないかと思えるくらい早く脈打っていた。

『本当にやるの? それで本当にいいのかな。だってそしたらおじさんが…。』

『大丈夫だ。すぐに死ぬわけじゃない。俺は息子の未来を守ってやりたいんだ。頼む。お前にしか頼めないんだ。』

このおじさんの息子は心臓病を患っていた。数年前に1度発作を起こしたことがあり、もし次に発作が起きてしまったら命が危ないと言われていた。

本人はそれは運命だとよく口にしていた。手術してどうにかなるようなものでもないし、残された人生を楽しむよと。

しかしおじさんはそんな運命は受け入れがたい。健康であればまだまだ先のある息子の人生をなんとかしてやりたい。
その想いは当たり前に理解できるものだった。
でも、その願いを叶えるためにおじさんが考えた方法が… あまりにも。
僕は受け入れがたい気持ちと力になりたい気持ちで揺れ動いていた。

前におじさんから預かった得体の知れない液体は、飲み物に数滴入れれば、しばらく意識を飛ばせるというものだった。決してそれで死ぬわけではない。

まずはその薬でおじさんの意識を飛ばす。
倒れたおじさんを僕が指定された病院へ運ぶ。
そのとき息子だけを一緒に連れて行く。

こじんまりとした病院についたら、一人だけ待機しているナースにおじさんを託す。
息子と待合室で待つ。そのとき息子にカップのコーヒーを持っていく。
その中にはさっき使った薬をもう一度入れる。意識が飛んだらさっきのナースに息子も託す。

その後はおじさんの旧友であるブラックジャック的な闇医者が親子の心臓を取り換える。
これがおじさんが計画した作戦の流れだった。

おじさんはこう言っていた。

『大丈夫だ。すぐにどっちも死ぬわけじゃないんだ。心臓を取り換えた後も俺もしばらくは生きられるし、手術の後、時間をかけて息子には納得してもらう。あいつの命を守る方法はもうこれしかないんだ。』

本当にうまくいくのか。
もしうまくいったとしてもその後の息子の心境を考えると、それはそれでなんともいたたまれない気持ちにもなる。

でも後に引けない気もする。どうしてこんな大役を僕に任せてきたのだろう。

どうなるかわからない。わからないけど、僕は預かってる薬の蓋を開けた。

震える右手を左手で抑えながら、ビールの入っているグラスに液体を注ぐあたりで今日は目が覚めた。

その後の展開がどうなったのか気になってしまうけど。
出来れば人の人生を左右してしまう決断を迫られるのは避けたいと思う朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 3月夢日記 ~ji-jyo~】

【2021 2月夢日記 ~ji-jyo~】

【2021 1月夢日記 ~ji-jyo~】


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