見出し画像

動いて整える

前回は私の日々の取組み、考えについて書かせていただきました。
お読み頂きありがとうございます。

今回は、トレーナーとして、日々のセッションでの取組み、考えについて書かせていただきます。

お付き合い宜しくお願い致します🙇‍♂️

自己紹介

【中野仁(なかのひとし)】
スポーツ界、未来ある選手を守るトレーナー
現地スポーツクラブNASなんばパークスにてパーソナルトレーニング、ボディケアを中心に、高校バレーボールなどスポーツ現場でコンディショニングやトレーニング指導を行っています
鍼灸師/トレーナー
トレーナー歴25年(鍼灸師15年)

人は歪むもの

色々と物議をかもし出しそうな小見出しですが、人間は2足歩行を行うことが出来るようになり手を自由に使えることで進化を遂げたと前回でも述べさせてもらったと思います。
単純に人の身体は前後左右と自由自在に動かすことが出来ますよね

皆さん、
『立って利き手側で、精一杯高い所(遠い所)のモノを取る動作』
を思い浮かべて下さい。
※わからないようであれば実際にやってみて下さい。
どうでしょう。
片腕をいっぱいに伸ばすため、筋の活動の偏りが起こり、片足は爪先立ち、もしくは浮き足となり胴体(胸郭部分)は「捻れ」、身体は「歪んで」いきませんか?
身体活動は『捻れ』の繰り返しです。
デスクワークによる長時間の座位や職業的に同一・単一的な動作を繰り返し行うことで、筋活動に偏りが生じ、前後左右の筋肉のアンバランスが起こることで、極端な「歪み」につながると考えています。

我々の業界は「歪み=筋活動の偏りによる捻じれ」
世間一般的な「歪み=骨(骨格)の捻じれ」

捉え方が違うかもしれませんね

本当に「骨が歪む」ようであれば、それは明らかな『病気』で、トレーナー(治療家)が診れる領域ではありません。
身体の不調の原因を『骨格の歪み』と印象つけたのも我々の業界であるのも事実ですがね…『骨盤矯正』『小顔矯正』『頭蓋骨矯正』『骨盤のズレ』etc

身体『軸』を整える

私がセッションを行う際に必ず『立ち姿勢』をみてから行います。
先に述べた「捻れ」や「歪み」をみて運動連鎖や姿勢評価もしているのですが、情報の多くはクライアントさん自身に身体と対話してもらい、こちらの視点と感じている点と整合しながら身体『軸』をみています。
一般的な姿勢評価『重心』とは少し違うかと思います。
細かいことは置いといて…

姿勢評価『重心』


身体『軸』とは何?どこにあるの?と思われるますね
はっきり言うと、身体『軸』は目に見えるものではありません。
身体感覚として、二足で立った際、一本の棒を頭の先から胴体を貫き、足裏にかけて串刺したラインを『軸』と見ます。

身体『軸』

『軸』が整った立ち姿勢の身体では、足裏全体に身体(体重)が乗った感覚があり、そして肩もしくは腰の一部を押しても体幹部に自然と力が入り、ブレることなく立っていられるます。
一方、『軸』が整っていない立ち姿勢だと足裏の一部分に体重が乗り、身体の一部を押すとブレが大きく、抜けるような感覚でバランスが崩れる状態になり立っていられないことも。

身体『軸』は身体感覚の問題であり、整った身体を作ることで、肩や足の動きやすさ、パフォーマンスを求めています。
身体感覚とは、人が人間である前に動物である原始的な感覚と言えるかと思います。

身体感覚を鍛える

赤ちゃんの動き

身体感覚を鍛えるために、『肩甲骨-脊椎(胸郭)-股関節』の連動性と稼働性を高めることを意識するポイントとしています。
一番よくやってもらうのが「四つん這い系」のエクササイズです。
解剖学的、医科学的な細かいことは置いといて…
「四つん這い」といえば、四つ足動物の動きであり、赤ちゃんが自然発生的に最初に行う移動手段でもありますね。

四つん這い

その次にやってもらうことが多いのが「捻り・回旋系」エクササイズです。

『肩甲骨-脊椎(胸郭)-股関節』を機能的な動きを行おうとすると、構造的に「対角・螺旋運動」が自然に起こります。
固まった機能的に動かない身体感覚ではカクカクしたぎこちない動きになります。

捻り・回旋系一例

まとめ

『肩甲骨-脊椎(胸郭)-股関節』を機能的に使えるようにし、身体『軸』を整える事は、全ての身体活動のベース(基盤)作りと考えセッションを行なっています。
身体『軸』を整える身体感覚はトレーニングだけなく、ボディケアにしても同様で、手技で調整し身体に変化を加えたとしても、元の同じ使い方をしてしまえば、脳はその悪い状態を覚えているので簡単に戻ってしまいます。
そうならないよう何度も何度も繰り返して機能的なポジションに戻し、行動様式を変え身体感覚を脳に記憶させる必要があります。
なので
「最大最強のケアはエクササイズです」と
いつも利用される皆さんのお伝えしております。
身体感覚が高い人程、鍼の効果・反応も高いですね

具体的なエクササイズは、また今度ということで

まとまりのない乱文をお読みいただきありがとうございました。

では、また

感想やご意見などコメントいただけると、次作頑張れます‼️

宜しくお願い致します🙇‍♂️


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?