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【会社側視点】助成金を活用したいと考えたなら【コンサルタント側視点】

私の本業は、顧問先の方との面談が多く、その席では、

「あの〇〇さんは、助成金の申請を渋る」
「助成金についての情報を与えてくれない」

という愚痴を多くの場面で聞いています。

原則として、コンサルとしては顧客側の利益になることを行うために契約を結ぶものですから、上記のことを言われてしまうようになっては、

そのコンサルは役に立たない!

と言われてしまっても、言い訳が出来ないです。

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しかし、別の視点で見ると、上記のようにコンサルタントが振る舞ってしまう理由がある、ということも知らなくてはいけません。

一般的な話しですが、上記のように愚痴ってしまう会社さんには、ある程度同じ特徴があり、それは、

〇〇(業務)は全部任せた。

という形の会社さんです。

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全部をコンサルタントに任せる。


ある意味では良いことですし、顧問先からこのセリフを言われるくらいの信頼と実績を上げないといけない、と常に考えているのですが、助成金申請業務について考えると、このセリフは全くプラスではありません。

もともと、対象の会社さんが助成金の対象になるようなしっかりとした仕組み作りをしていれば良いのですが、そういった会社さんはごく少数です。

つまり、助成金を申請し受給するためには、コンサルが業務を行うだけでなく、会社側の規程や仕組みを作り・改善することが必要になりますので、それについて会社側の協力が必須です。

さらに、こういった社長さんは、助成金は申請すれば必ず受給出来るという考えをお持ちの方も多いです。

私は、労災と助成金申請は相手方(官公庁)に認定されて初めて金額を受け取ることが出来る、ということを必ず顧問先に話しています。

労災や助成金の仕組みが分かれば、私のセリフに納得してくれる(納得せざるを得ない)のですが、初めの段階では多くの方が理解して頂けないです。

労災も助成金も、受給するための前提条件があり、それに当てはまった要件・会社条件の場合に、適切な書類を作成し、申請することで受給することが出来る、という仕組みです。

ですので、必ず会社側の協力が必要と言えます。

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以前、記事にしましたように、


私も、助成金申請業務を行っています。

私は、上記したように「業務全部を任されない・ある程度を会社側に手伝ってもらう」という形を作るために、

① 就業規則などを労働局に確認してもらう。
② 提出書類(賃金台帳や出勤簿)の整理、提出してもらう。

ということをお願いしています。

顧問先に労力を使わせている分、成功報酬として頂く手数料は他の方と比較すると、半分~三分の二程度ですが、全体的に見ると、Win-Winの関係になっているのではないかと思います。

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コンサルタントから、助成金業務の話を持ち掛けられることが少ない会社さんは、コンサルタントを責めることの前に、

コンサルタントが助成金業務を行いたい、と思うような協力体制になっているかどうか


など、自分の会社や自分の振舞いを見直すことも必要です。



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今回の画像は【さび抜きちゃん🍣心理学】さんからお借りしました。ありがとうございます。


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