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【札幌駅前で健康づくり×まちづくり】人体改造カラダコラム vol.56

人体改造カブ式会社とは、札幌駅前通地区全体の健康=エリアヘルスマネジメントに取り組むプロジェクトです。56回目のコラムは人体改造カブ式会社シャインの三田智さんです。


「雨ニモアタラズ 風ニモフカレズ。」

先ずは普通に歩いてみよう。前かがみにならない様に姿勢を正して颯爽と。…5分39秒か。ふむふむ。

よし、今日は競歩選手の様に少しだけスピードを意識して歩いてみよう。人にぶつからない様に気をつけて。4分24秒。

今日は日曜日。いつもより人通りが多いけれど前回のタイムを更新できるかな?

よしスタート。いつもより良いペース…あれ?母校の美術部が出展してる。ちょっぴり寄り道、結果は13分58秒。

さてこれらのタイムは一体何かお気づきでしょうか? そう地下鉄南北線さっぽろ駅から大通駅までの片道に要した「チ・カ・ホ」のお散歩タイムです。

今では当たり前となった地下歩行空間。地上がどんなに荒天でもチ・カ・ホを含めて札幌駅の北口から歓楽街ススキノまでずっと歩いて行けるなんて。
子供の頃に思い描いていた近未来都市が現実となりました。

そのチ・カ・ホが完成するまでの立案からスケジュール管理・設計・工事を含めその歴史をどんどん辿って行くとやはりこの人物に辿り着きます。

「札幌地下鉄の父」と呼ばれた大刀豊(だいとうゆたか)氏です。札幌という豪雪地帯の都市が発展していくためには地下鉄が必要であるとの先見の明を持ち、凄まじい信念と行動力をもって地下鉄建設の必要性を国に提言、1972年に札幌で開催された冬季オリンピックに間に合わせる形で遂に完成させます。その経歴を見ると札幌市交通局長を19年間も勤めたのも納得がいきます(詳細は札幌市資料館1階展示コーナーをご覧下さい)。

今年3月で13年目を迎えたチ・カ・ホ。散歩は脳の活性化に良いということはご存じの通り。これからも大いに利用したいものです。

そろそろスニーカーに履き替えてみなさんもお散歩に出掛けませんか?

シャイン 三田智

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