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アドラーの「勇気づけ」をトレーニングする

アドラーSTEP勇気づけセミナー体験講座に参加しました。

STEPとは、アドラー心理学の理論を子どもへの言葉掛けに転用してトレーニングするプログラムのことです。今から50年ほども前からある、歴史あるプログラム
になります。

子供のことで悩むこと・・・

「言うことを聞かない。」
「やるべきことをやらない。」
「嫌なことを言ってくる。」

子供の好ましくない行動を見たら、どうしますか?

まず、その子の目的を理解する必要があります。
「何か原因がある!それは何だ!」と探るのではなく、その子には、そう行動する目的があると考えるのです。これがアドラーの考える「目的論」です。

子供の好ましくない行動には、

相手に対して、大きく4つの目的の「どれか」をしている考えられます。

①気を引きたい
②主導権を握りたい
③仕返しをしたい
④自分の無能さを示したい

④に行くほど、重症です。
大人は感情に流されてはいけません。
「いらっ」とする、「怒る」、「泣く」、「がっかりする」、などの反応は子供の目的達成の証拠となり、好ましくない行動を強化してしまうのです。

「褒める」と「勇気づけ」の違いを確認しました。

「褒める」とは、自分の価値を子供に押し付けること。
「勇気づけ」とは、子供の行動の過程を認め、励ますこと。

表面にでる言葉の違いは難しいです。
しかも、一般に言う「褒める」には、
「勇気づけ」も含まれていますね。

ですので、アドラー心理学をご存知ない人に、
「褒めてはいけない!」などというと、
誤解を生みますので、要注意です。

「褒める」を繰り返すと、どうなるか?
その行動をすることによって、「他人の尺度で評価される」ことに慣れ、
子供自身の考えが形成されなくなる恐れがあるのです。

例えば、

子供「この絵上手?」

と聞いてきたら、要注意です。

大人「うん、上手だね!」

ポロっということは、「褒める」になってしまいます。
子供が大人の価値観を知りたがり、人の尺度でものを測ろうとしているのです。

そういう時は
「私は〜は、いいと思うよ。」
「先生は、〜だと思うよ。」
という「I(アイ)メッセージ」で返しましょう。

「I(アイ)メッセージ」とは、自分の思いを伝えることと同時に「あくまで私はこう思う、あなたはどう思うの?」という相手の考えの形成を尊重するものだからです。

子供がネガティブに、
「私なんて、下手くそだ〜!」
など、言いにくることもありますね。
その時も、大人は、
「そんなことないよ〜。上手だよ〜。」
という必要はありません。
「下手だと思っているのね。上手くなるためには、何が必要だと思う?」
などと言い、その子自身に考える習慣を付けさせましょう。

難しいけれど、その子の目的を理解し、本人の成長のためできる手助けとしての言葉掛けなのだな、と思いました。

このように、子供の考えの形成や意思と行動を尊重することは、最終的に、「自分への責任感」へ変わっていきます。

「自分で判断し、自分で決めたこと」に対しては、「結末」に対しても自分が責任を取らなければならないからです。

周囲の大人は、広い視野を与えたり、助ける構えは見せても、その子の人生を勝手に手出ししたり決定したりすることはできません。(自戒を込めて・・・)

欧米民主主義から由来するSTEP講座、日本人の私には分かりにくい「個性の尊重」も実感できそうだなあと思いました。

私は、小畑さんより、体験会は受けました。体験会は90分ほどで無料になります。それでも大きな学びになりました。

もし、興味のある方はこちらからアクセスしてみてください!

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