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黒胡麻入り包子、稀豆粉、はと麦の豆花の日。

一昨日から台北入り。先週の時点ですでに25度くらいになっていたので、多少気温が下がっても知れてるだろうと薄いジャンパーで来てみたら、思っていた以上の肌寒さ。結局中山駅前のユニクロでヒートテックのロングTシャツを買ってしまった。たった一時間だけど時差があるからかいつもより早く目が覚め、今朝は七時に起きてホテルの近所の「包仔之店」で黒胡麻入りの包子と肉まんを買い、公園のベンチに座って太極拳をするおじさんを眺めながら朝食。そのまま歩いて「The FOLKS」に入りカプチーノを飲む。日本にも韓国にもここ台湾にもエスプレッソを売りにする店は星の数ほどあるけど、イタリアでキレッキレの一杯を飲んだことのある人が旨いと感じるような店は正直ほとんどないと思う。そう言う意味でこちらのお店はとても貴重。早朝からコーヒーを求める人がひっきりなしにやって来て、こんなお店が近所にあったらどんなに良いだろうと思う。

正午ごろ東門市場をぶらぶらしてから、すぐ近くの雲南料理店「騰沖波妞雲南風味」に入り稀豆粉と青パパイヤのサラダを注文。稀豆粉はえんどう豆をどろりとしたペースト状にした温かい食べ物で、豆類の中でもアミノ酸の多いえんどう豆が使われているので、シンプルな味わいの中にも旨みがあって美味しいしお腹に溜まる。青パパイヤのサラダは一見タイ料理のソムタムそっくりだけど、食べてみるとソムタムに感じるナンプラーの風味や強いニンニクの味が感じられず、どちらかと言うとさっぱりとしたマリネのような感じ。個人的にはこっちの方が好きかも知れない。台湾の食の魅力の一つが、こうした中国の美味しい地方料理を味わえるところだと思う。

午後は梨山茶を飲みに永康街の「串門子茶館」に行き、何杯もお茶を飲みながらだらだらと過ごし、夕方小腹が減ったので地下鉄で大安駅に戻り「山水伯豆花」へ。店内に入ると学校帰りの中学生くらいの男の子が一人豆花を食べていて、その隣のテーブルに座って注文用紙にチェックを入れて店のおじさんに渡す。外食続きなのでむくみ予防のはと麦を乗せた豆花にし、肌寒いのでシロップは生姜入りのものを選んだ。本場の豆花はどこの店でも日本で食べるものよりも量が少なめで、味もさらりと軽い。生姜の風味が冷えた体に染み渡って有難い。そのうち待ち合わせしていたのか目の前の男の子の友達が店に入って来て、豆花を食べ終えた子が慌ててバッグを肩にかけて二人して店を出て行った。学校帰りにファストフード店でポテトやナゲットを食べるより、豆花屋で豆花を食べる男の子ってなんか良い。

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