見出し画像

【LGBTQ:SOGI】#こんな社会だったらいいな がありあまる社会【法制度・性犯罪】

最初に【追記】

 10月2日〆切というなにかを信じていたら、〆切すぎてて泣いた。めっちゃがんばったのに(◞‸◟)時間とか書いてあったんすかね?わかんないけど。さっきまであったはずがお題一覧から消えて\(^o^)/

・応募締切:2019年10月2日(水) 23:59まで

 改めて確認してみたら、どう考えても間に合ってるのに参加できなくなってて笑った(バナーが表示されない)。「〆切前に締め切られない社会」を#こんな社会だったらいいなに追加したい。

【気を取り直して】

 いやぁついに消費税10%時代がきましたね。うっすら消費税3%時代の記憶がある人間としてはまさか10%になる日がくるとは思わなんだというか、こんなペースで引き上がるとは思わなんだ。と、幼少期の自分のマインドを思い返して思う(日本語)わけですけれども。

1989年4月〜 3%
1997年4月〜 5%
2014年4月〜 8%
2019年10月〜 10%
▼消費税 モノやサービスを取引する際にかかる間接税。特定の人に負担が偏らず、多くの人に薄く負担がかかる。累進課税制度がある所得税に比べ、低所得層に負担が重いとされる。2019年度の一般会計予算で消費税収は19.4兆円で、全体の約3割を占める。

・前置きが長ぇ

 今回は消費税の話ではなく。 #こんな社会だったらいいな を改めて書いてみたいんですが正直ありすぎるので、今回はちょっとLGBTQやSOGI、もっと広くとるなら性や性別にまつわる話に限定してお送りしたいと思います。
 漠然とした生きづらさとかそこらへんに関してご興味のある方は以下のマガジン↓をご参照くだせぇ。

 社会問題なり何なりに言及した記事のまとめは↓ここ。

・諸々、スロットみたいなもんじゃね?

 まずはざっくりとした話。個人的に、SOGIっちゅーか何ちゅーかは、スロットみたいなもんだと思ってて。
 例えば、大きくわけて、①セックス(sex:生物学的性差)、②ジェンダー(gender:社会的・文化的性差)、③セクシュアリティ(sexuality:性的指向)だとして、その組み合わせがどうなるかはスロットみたいなもんじゃね?と。具体例を挙げるなら、①男、②男、③女、だったらシスジェンダーのヘテロセクシュアル男性ということになるし、①男、②男、③男、だったらシスジェンダーのゲイ男性ってことになるし的な。
 そんなこんなでLGBTQが特別ってよりは、それぞれスロット回してどういう組み合わせになるか、みたいな理解のし方をしている今日この頃。どういう組み合わせもあり得るし、いちいち「普通」に立ち戻って「普通」との差異で把握しようとする必要もないのでけっこうおすすめな思考様式です(友人からは高評価だった笑)。
 それにしても、訳語を付けるのがむずい\(^o^)/いくつか文献あたったりしてやっぱ「性差」ってのが妥当なんだろうなぁと思ったんですが、普段セックスとかジェンダーとかカタカナ使いがちなので和文っぽい感じでの表現がどうすりゃいいんだっけかとなる。「性的指向」もSexual Orientationのほうが適切かもやし。
 俺自身は(よく吠えてるけど)意識がそんなに高くないほうだと思ってるんで、ぼちぼち知識をアップデートしつつやってかなきゃなぁとか。思いました٩( 'ω' )و

・そろそろSOGIって表現が一般化してほしい件

 今年の1月にも「(SOGIって表現が浸透すればいいなと思いつつ)」とか書いていたことに気付いて若干悲しくなったけど、まあそれはともかく。

SOGIという言葉がある。これは、どの性別を好きになるか/ならないかを表す「性的指向(Sexual Orientation)」、自分の性別をどう認識しているかを表す「性自認(Gender Identity)」の頭文字を取った言葉だ。

 SOGIはすべての人が持ってるからLGBTQのようなマイノリティだけの話じゃないんだぜ、というのがコアなところだと思っとります。

・興味ない≠差別してない

 そんなこんなで、SOGIハラ。

●まずは自分自身がSOGIハラに加担しないこと。もしSOGIハラじゃないかと人に指摘されたら、自分の考えを振り返ってチェックしてみる。
●SOGIハラかもという場面に遭遇しても、場の雰囲気や上下関係などでその場で指摘したりできない場合は、スイッチャー(※)の役割をしてみる。
※スイッチャー:話題を変えたり、場の空気を変えたりする人のこと
●当事者が攻撃されている場面では自分は攻撃せず、当事者が帰るときに「さっきの嫌じゃなかった?」などと一声かけることで、皆が敵じゃないよと当事者に伝え、「シェルター(避難所)」になる

 これはまじで大事。たまーに、自称興味ないし差別もしてないみたいな人がいるけど(自省という選択肢がない時点で察するけど)、ステレオタイプ的な言動だったり、わんちゃんハラスメントになる発言してたらそれはもうアウトっていうか場合によっては加害行為でしかないから改める必要があるし、クールに部外者ぶっても人間たるものみんなSOGIがあるから、関係ないってことにはならないんすよね、残念ながら。
 とはいえ、過剰に配慮しなきゃいけないということではなく、マイノリティ、マジョリティ関係なく、ただただ他人を不快にさせない範囲で生きていきましょう、みたいなもんだと思います。それこそSOGIに限らず、いろんなことで。完璧には無理でも、そういうところを目指してはおきたいよね、っていう。

・欲を言えば法制度も諸々どうにかなりませんかね

 欲を言えばってなんやねんって話ではあると思うんですが、まあ、欲を言えば。世界的な潮流を踏まえつつ、日本じゃ無理かなとか思いつつ的なあれを列挙します(長くなったので2つめ以降、見出しにしてます)。
・法制度①:選択的夫婦別姓
 →母親が旧姓で生活しているという環境に育ったこともあってか、なんで反対があるのかイマイチよくわかってないやつ。選択制だったら同姓にもできるから誰も困らなくね?的な。制度が変わっても同姓にしたいんだったら同姓にしたい人同士で結婚したらよろしいがな、と思ってる。

・法制度②:同性婚

 まあこれ日本がアジアでどれだけ後塵を拝するのかって意味ではかなりの見ものだと思うんで、逆にへんにテンションが上がってるところもなきにしもあらずなんですが、当事者のことを考えるとね....。同性婚が認められたところで天変地異は起きないし、ただ婚姻に関する選択肢が増えるだけなので、裁判結果待ちではあるんだろうけど、そろそろどうにかならないんすか案件のひとつではある。

・法制度③:トランス関連

 日本では戸籍上の性別を変更するのに手術要件があるのにもかかわらず、保険適用での手術のハードルがかなり高い状況だということを近頃知って、こりゃみんな海外行くか美容整形として自費で受けるわ、と納得してしまったんですが(それはそれでリスクもあるんですが)。

性別適合手術が保険適用となった背景には、性同一性障害特例法が定める戸籍の性別変更の条件に手術が含まれていることがある。費用は百万円以上かかるとされ、比較的安い海外で手術を受けて合併症を起こすことなどが問題化していた。
自由診療のホルモン療法を先に受けていると「混合診療」とみなされ、手術でも保険は適用されない。
(中略)
まず手術を行ったこのケースはいわば例外で、性同一性障害と診断された人が身体的な治療へと進む場合は、ホルモン療法から始めるのが一般的。

 ホルモン治療からするのが一般的なのに、手術の前にホルモン治療すると保険適用じゃなくなるというマジック....。というのをわりと最近知ってびっくらこいた。(あと、聞くところによると、2018年4月から手術が保険適用になったものの、診断書をもらうにも初診だと2〜3ヶ月待ちが当たり前なところがあったり、手術そのものに関しては認可された病院が少なすぎて最低でも1年、長いと2〜3年待ちらしい。←関係者談的なやつなので、実際は個別の状況にもよると思います。)

それ以降、性転換手術を受けられる元女性の方は増えているんでしょうか?
【新井さん】 それが、まだまだ費用が高すぎて、あまりやる人はいないみたいです。私達のときでひとり1000万円。今は350万円くらいでできるそうですが、それでも高額なことに変わりない。受けたいと思っても、そう簡単には受けられないですよね。男性が女性になるための性転換術は130万円くらいでできますから、費用面でも格差があるんです(笑)。

 そもそも手術要件がどこまで妥当なのか、という点もあると思います。TERF(trans-exclusionary radical feminist=トランスジェンダーを排除する過激派フェミニスト)と呼べばいいのかGCF(gender-critical feminist=ジェンダー批判的フェミニスト)とお呼びしたほうがいいのかわかりませんが、近年の諸々を見てると問題の根深さに頭を抱えるしかできないのですけれども、ホルモン治療をしていたりすれば手術をしていなくても「埋没」しているケースはあるだろうし、なんかもう、うん。

このようなトランス排除的言説の惨状について、アメリカ合衆国出身で現在日本に暮らしている友人に説明していたときのことである。私は彼女に、ツイッター上でトランス女性があたかも「性犯罪者予備軍」であるかのようにみなされ、危険視されている現状について語った。すると、彼女は私にこう言った、「それって逆じゃない? トランスジェンダーの人の方がこの社会で危険な目にあったり、生きづらい思いをしているのに、どうしてトランスの人の方が危険視されるの?」と。そうなのだ。この社会はトランスジェンダーにとって生きやすい社会だとはお世辞にも言えない。公共スペースの利用や就労の困難など、トランスジェンダーには多くの「普通の人」に保障されている権利が奪われているのが現状である。それなのに、なぜ、この社会で不安定(プレカリアス)(ブレカリアス)で傷つきやすい(ヴァルネラブル)状況を生きているトランスジェンダーの人たち(とりわけトランス女性)が「犯罪者」扱いされ、あたかも「暴力を行う側の人間」として表象されているのか。

 制度設計も、公共の施設のあり方も、社会に生きる人々の考え方も、ぜんぶがぜんぶ追い付いてないように見えてしまうけれども、とにかくひとりでも困難や不安を感じながら生きることを強いられる人が減ればいいのに、というのが個人的にずっと思っていることだったりします。

・法制度④:性犯罪関連

 ある種のマイノリティを「犯罪者」扱いするのがアウトなのは言うまでもないですが、性犯罪は性犯罪でどうにかなってほしい案件。

痴漢の場合、9割くらいが泣き寝入りと言われています。1割くらいの人が被害届を出すと。他の性犯罪も大体同じです。
ですから、犯罪白書に出ている統計というのは、本当に氷山の一角でしかないんです。
そして、痴漢行為を始めてから専門治療につながるまで、平均で8年かかります。彼らは週に平均2~3人に痴漢をします。毎週2~3人に対する痴漢を治療につながる8年間しつづけたら、単純計算で1000人はくだらない計算になります。
依存症の人は自分の行為を少なめに言う傾向もあるので、その数はもっと膨大になります。いずれにしても、1人の加害者によって1000人以上の被害者がいるということになります。

 妹が痴漢に遭った話をナチュラルにしてるのを聞いたりするとどんだけ治安が悪いんだ、と思ったりするんですが(怒りとか通り越して気が遠くなってくるレベル)性教育も、法制度も、すべてが変わっていかないと\(^o^)/エグスギル

 あと忘れちゃいけないのが、強制性交罪の暴行・脅迫要件。

頭を手で押さえつけるなどの暴行・脅迫行為は「一切やっておりません」と否定し、改めて無罪を主張。女性側から「ダメです」などの言葉はあったものの、「抵抗がなかった」ため、「(当時は)同意があると誤信していた」と述べた。

 結局これがあると裁判としては被害者の方の傷をえぐるような争い方になると思うというか、同意がない性行為は同意がないという点で不適切だというコンセンサス、そろそろ得られませんかね?っていう。この紅茶の動画↓はまじで義務教育で流したほうがいいと思ってる。

 そしてこれはクソほどどうでもいい余談なんですが、個人的には『Fifty Shades of Grey』のグレイが言っていた気がする、死体(泥酔していたり、意識のない相手)とする趣味はない、ってのがそれなすぎて一生それな祭りだったりします。たまにアルコールやレイプドラッグを用いて相手が抵抗できない状況を作り出して性行為に及ぶ奴がいるけど、なにがいいのかまじでわからない。どうしても意識がない相手がいいならオリエント工業さんのラブドールとか買うほうがずっとよくね?とか思ってしまうわけです(あれは性的目的でない方も多いらしいですが)。いや、どちらかというと個人的にラブドールはアート的な存在なのでそうした目的で購入することはないとは思いますが。

・ステレオタイプって基本えぐいよね

 なんかクソほどどうでもいい話になってしまったので話題を戻しますけれども。さっきトランス関連の話を書いていて思ったのが、そもそも「埋没」ありきで語っていいのかわからないなぁと。「男性」や「女性」を語るときに前提になるもの自体についての批判的検討みたいなものは数年前に書いた気がするんですが↓、男女二元論的な枠組みにしっかり嵌りにいかなきゃいけない社会はなんだかんだえぐいと思うというか。マイノリティとかそういうことではなくて、誰得?案件だとは思うんすよね。

・再掲①:良くも悪くも、道半ば

 日本でもLGBTQという言葉が認知されつつあって社会に受け入れられてきてるみたいな話もありますが(まだまだクローズの人も多いし、どうなんだろうと思うことはたくさんありますが)、これまで進んできたという意味でも、これからも進むことができるという意味でも、道半ばかな、というのが個人的な感想かもしれません。

 以下、再掲。

 これなぁ。本当これなぁ(もはや言葉が出ない顔)。

 世界的潮流については、全部が全部当事者が演じるべきとは思わないものの(正直そこはケースバイケースだと思う)、当事者が演じることがあってもいいんじゃないかなぁとか思いつつ、でも結局日本の芸能界ではオープンにしている人が少なすぎて(著名な)当事者の起用は事実上不可能なんだろうなぁとも。

・再掲②:LGBTQキャラ化しないと存在できない問題

 noteで孫引きするのにどうしたらいいのかわからなかったので、以下にそのまま引用。

 しっかしまあ、CMからは逸れるが、芸能界でふつーに活躍する当事者のいないこと、いないこと。なんて言うと、オネエタレントがいるとか何とか思われるかもわかりませんが、結局は、LGBTQであることを「キャラ」化しなければ存在できないわけです。だからオープンにする人も少ないし、そうした「疑念」を抱かれたことで引退する人もいる。

公表してみて改めて感じたのは、キャラではなく「一個人として」自分の性について語る人が本当に少ないということです。
メディアには、オネエキャラのような、LGBTという「キャラ」として振る舞う人や、あるいはLGBTへの理解を深める「立場」としてカミングアウトしながら活動する人はたくさんいますよね。
ですが、キャラや立場とは関係なくLGBTであることを公表している人はわずかな例外を除いてほとんどメディアに登場しません。仮にいたとしても、そうした人はすぐに「代弁者」としての役割を求められてしまう。

 普通に生きる、普通に存在するということが、テレビのような公共性の高い場ではまだまだできないのが現状と言わざるを得ない。だからこそ、今回のようなCMは課題を見付けてこの先の可能性を示してくれたという意味においても貴重なのでしょう。

・再掲③:ノンバイナリーやXジェンダーを言い表すとき

和文は、「彼/彼女(ら)」と訳出するとかえって直訳調でぎこちない場合も多いため、これまでも文脈で伝えたり、「その~/本人/自ら」のように言い換えてきました。今後は、さらにそのような対応を意識的に行うことになるでしょう。

 日本はあれだよね。主語を省略できるし「彼/彼女」とはあんまり言わないけど、性別(二元論)言及するのが大好き感あるよね。「ジェンダーレス男子/女子」、みたいな。いやそれジェンダーレスでよくね?とずっと思ってきたんですが、やたら「女子」とか「男子」とか言いたがる。というのを個人的には、身体の性のあり方ばっか気にしてる的な意味でsex至上主義と呼んでます(けどこれ性行為だと思っちゃう人もいそうで日常では使いづらい笑)。
 ジェンダーにしたって、今どき特定の人物の性質まで判断できると思ってるとか、おいおいネタだろ(笑)って感じだけど、たまにマジな人がいて内心けっこう\(^o^)/タイムトラベラー。冷静に考えて、性別で判断するの、血液型占いよりザルじゃね?2種類とか。
 普段なんとなしに言及しているように「社会化」された存在としての性別、つまり、ステレオタイプ的に育ってなおかつそれを自覚(対象化)できてないタイプの人についての性質はある程度言えると思うけど、本質的にはかなり厳しいんじゃないかというのが個人的に思うところ。

#こんな社会だったらいいな

 そんなこんなで、ダイバーシティ(多様性)を尊重する、と言ってしまえばそうなんだけれども、言うほど簡単じゃないっていうのはたぶんそろそろみんなわかってきてる話でもあって、それでもまあ日進月歩、生きづらい人が減ったらいいなと思うし、できるだけみんな生きやすい社会が実現できればな、と思うわけであります。なにをどこまでできるかわからんけど、がんばるよ俺ぁ٩( ᐛ )و

【おまけ】

 この企画、基本カオスになるイメージ(あくまでもイメージ)。おかげでネタが豊富です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?