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見知らぬ孤独な夜。

見知らぬ国の見知らぬ街で、ひとり夕食を食べ終え、暇を持て余すように日本から持ってきた本に目を通す。日本語の懐かしさが目に染みて思わずジンとしちまった。何とかこの国に慣れようとしてはいるが、どうも中々しっくりこない。もしかするとこの国に俺の居場所はないのかもしれない。ならば早々に祖国に帰るべきなのか?ただ今更帰って何がある?覚悟を決めてこの国に来たのではないのか?頭の中で俺の細胞がグチャグチャに絡みあって助けを求めて彷徨い続けている気がする今宵の俺。こんな日はさっさと帰宅し、さっさと寝ちまおう。朝の来ない夜はないのだから。

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