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「ここ以外にもがんばっている人はいます」

あるひとつの職種の皆さんが集って、お酒とともに知識や技術を交流するような場がありますよね。同業者にしかわからないあるあるとか、悩みとかを話しながらっていう。
そういう会っていうのはやはり、全員が集まれるわけではない。声が掛からない人だっているわけです。当然ながら。それはその会の主催者とのつながりがそもそもないとか、最近その仕事を始めてまだ日が浅いとか。さまざまな理由でそこにいない。わかる。当然ある。
そういう会というのは今の時代、だいたいリアルタイムないしは数時間遅れくらいで実況的にSNSで発信されるわけで、その投稿を追いかけるのも個人的には好きなのですが、きょうふと目にした「こういう会ありました!」というインスタの集合写真の投稿は、写真に添えられたテキストに「同じ業界でがんばっている仲間で集まりました!この写真に写っている人以外にも、がんばっている人はいます!」と書かれていて、「この写真に写っている人以外にも、がんばっている人はいます」の部分に深い優しさと配慮を目の当たりにした。こういうことができる人はきっと地獄に落ちない。
ちなみにその会はかなり華やかな集まりで、もし界隈のライターの集まりを催したらどんな雰囲気になるのだろうと想像した。自分が主催するならお気に入りのペンを1本持ち寄って、小さな声でペンを自慢し合うという実にしんみりとした会にしようと思う。集合写真はもちろんみんなのペンだけだ。

明日は長野マラソン。

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