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一億総ツッコミ時代の読書感想文

▼読んだ本
一億総ツッコミ時代

▼読んで印象的だった部分
ツッコミ側にばかり回っていないで、もっとボケ側に回ろうよということが書かれている本だと思われる。

あまり自信がない感じで書いたのは、正確に内容を理解できたかと言われると微妙な感じがするから・・・

同じツッコミをするなら、自分に関心を向けて、ボケに転じた方がよいのではないか

人を批評したりする側に回っても最終的には虚しいだけ

一億総ツッコミ時代の中でボケの需要は非常に高まっている

その上でボケはベタでいいんだよということも書かれている

以下印象に残った文章
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理不尽と言えば、子供という存在も理不尽です。
まぁ、思い通りにならない。
昔、自分探しのためにインドに旅するというのが流行りましたが、
ミュージシャンの曾我部恵一さんは、
「インドを旅しなくても、子供を幼稚園に連れていく日常も旅になる」と言っていました。
子供は身近な他者であって、すごくネイチャーなものです。
「プチインド」と言ってもいいくらいでしょう。

子供は思い通りにならないですし、子供らしくありのままでいられることは大人にとってはものすごく面倒なことです。
しかし、子供に寄り添うような気持ちで、子供目線でものを考えたり、感じたりすることが、一瞬でもできたりすると、
スーパーに買い物に行くのも、ちょっとした近所の公園に行くのも、全然景色が違って見えるのです。
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現場を見ずして、情報だけで物事を判断し、ツッコミを入れる。
その姿勢はあんまりおもしろくないな、と思うわけです。
肌感覚がないまま、伝え聞いた情報だけで評価を下してしまうことは危険ですらあります。
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本当に自分が恋愛でハラハラしたり、キュンとなったりしたことを、ちゃんと人に話すことができたら、
それはすごくベタで「いいなぁ」と思います。

逃げずに引き受けた感じがするのです。

もしそれができたなら、人間としても一皮剥けるのではないかと思うところもあります。
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死ぬ直前に、「他人にツッコまれた自分のあり方」は振り返ることができますが、
「自分が他人に行ったツッコミ」を振り返ることはないでしょう。
「ツッコミ続けたまま、お前は死ぬのか?」
ツッコミ人間にはそういう言葉を投げかけたいのです。
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主体的に熱中しているボケの当人は、そんなことに動じない。
それどころか、夢中になって視野が狭くなっているあまり、傍観者のツッコミなど目に入らず、耳に届いていないかもしれない。
ツッコんでいる者たちの間でしか共有されず、本質的にはボケ当人や社会といった対象に何の作用も及ぼさないことに、段々と虚しさを感じざるを得なくなるだろう。
夢中になり、主体性をもった人たちの行動を見て、それを気にしてしまっている時点で、ツッコミの人たちは潜在意識化でなにかしらの欲望を抱いてる。
その欲求不満を解消するためには、行動し、メタ的な視線から解放され、夢中になるしかない。
(こちらの文章は巻末の羽田圭介さんの解説から引用)
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▼今後の活用ポイント
人のやること、なすことにいちいちツッコんでいる場合ではない(批評している場合ではない)なと感じた

何かに夢中になっている状態になれることが大事なのかなと感じた

また、本書に書かれている下記については、
自分が大事にしたいと思っている、
「視点を変えることで、人生は楽しくすることができる」
というのに似ているなと思って、嬉しかった。
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たとえば、田舎のスナックで混ぜない焼酎が出てきたとしたら、
「なんだ、この焼酎は!」と怒られるところですが、
酒好きであり、焼酎好きである志村けんさんであれば、
混ぜない方が、氷が溶けていったときにゆっくりと味の変化が楽しむことができるから飽きが来ない、
という境地になるわけです。

こういった視点はいろんなものに使えると思いますが、
視点をひとつ変えるだけで楽しめるわけですから、
「ポストモダン」とも言えるでしょう。
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またある程度年齢を重ねて読んだら違う理解をできそうな気がする本

今回は理解できなかった部分も多い気がするので、時間が経ってからまた再度読み直したい

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