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客じゃない本当の神様

前回、お客様は神様か?という題でお話ししました。

客の立場で自分を「神様」だと思っていると、「裸の神様」になってしまいますが、ビジネスの世界には、ある神様がいます。

それが、経営の神様と言われる、松下電工の創始者、松下幸之助さんです。

その経営手腕、人柄、思想から、経営の神様と言われている松下幸之助さんですが、私は、感銘を受けてとても心に残っている言葉があります。

「私は、24時間商人であると考えています。物を売る立場の時はもちろんですが、客の立場でも、物を買う相手は私のお客様になる人です。だから、客の立場でも、商人であると自覚して行動するのです。」

この考え方に、当時大学生だった私は衝撃を受けました。これが神様なんだなと思いました。

それ以来、客の立場でも、裸の神様にはならないように心がけるようになりました(笑)と言っても、裸の神様のような店員もいるので、そういう人に、客の立場で商人でいようとは思いません。あくまで個人的なものですが、客の時は、店員の態度に合わせて返すようにしています(笑)そこまで客として神対応はできないですね。まぁ、態度が悪い店員が私の客にならなくていいと思うので。

「お客様は神様」と言いますが、本当は反対だと思うんです。「客」の反対は「主」なのですが、店員側は「主」なんですね。だから、主の側こそ「神様」なのではないでしょうか。

これは、ビジネス的には失格かもしれませんが、これからの時代は、誰しもが客になるのではなく、本当にマッチする人と顧客関係を築いていくことが、win-winになるのはもちろん、より良いサービスを提供していくこともできるし、充足感も大きいのではないかと思います。

それこそ、「裸の神様」の客を相手にするのは苦痛です。そんな人を対応しなければならないのと、クレームや対応するのにかかる労力などを考えると、割に合いません。お金を払ってもらうから関係が成り立つのは、これからのビジネスには合わないと思っています。いや、大半のビジネスは、どんな客でも相手にしなければならないかもしれませんが、私は個人事業主ということもありますが、客を選ぶことはできます。

あくまで、松下イズムを持った仕事をしていくことが、本当の神様のようになれるかもしれませんね。

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