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キングオブコント2021 空気階段、圧巻の優勝!!

空気階段の優勝

昨日放送された、「キングオブコント2021」
優勝したのは、空気階段でしたー!!

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蛙亭から始まり、高得点のオンパレードとなりましたが、その中でも、別格に面白かったのが空気階段でした。史上最高得点の486点を記録しましたが、それも納得のネタだったのではないでしょうか。

2本目のネタは、空気階段らしいと言えばらしいですが、番組冒頭で、浜ちゃんが「同点になったらあなた(松っちゃん)が決めるんですよ?」と、普通なら言う事のないを言っていたので、これはもしや予言者浜ちゃん!?と驚きもありました。

蓋を開けたら、結局は圧巻の優勝となりましたが、三度目の挑戦で見事栄冠を勝ち得ました。


注目のネタ

注目したいのは、史上最高得点となったネタです。

SMクラブに行ったら、ビルの火事に巻き込まれると言う設定でした。もぐらさんは、実は消防士で、すでにみんなを避難させていた。そして、二人で逃げるわけですが、かたまりさんは警察官でした。

その仕事であるが故に、他の階にいた人も助けることができたわけですが、手錠をかけられ、ブリーフ姿で社交ダンスクラブに助けに入るのは、最高でしたね(*⁰▿⁰*)
実際ならあまりにシュールだし、展開的にあの二人が通報されるのかとも思いましたが、結局は助けて終わり、綺麗に終わりました。

お堅い仕事の二人が、SMクラブにいるのも面白いですが、これも、お堅い仕事をしている反動ということなんでしょうね。よく、社長のような上の立場になると、怒られることがないから、わざと怒られに行ったり(しかも若い下の立場の人にw)、赤ちゃんプレイをしたりしてバランスを取ったりします。

職業を隠したい状況でありながら、自分の仕事に誇りを持ち、美学を貫いたことで、助けることができました。が、その後、職場では大いに弄られることでしょう(笑)。下手したら仕事を続けられないかもしれません(^^;

誰しも色んな性癖をお持ちでしょうが、ドMだからこそ火の熱さにも耐えられたわけで、好奇の目に晒されるのも、逆に良いのかもしれません(笑)

ネタを真面目に考察しても意味ないかもしれませんが、そんな深みのあるネタだったのではないでしょうか(^^)


優勝の代償

空気階段のもぐらさんと言えば、以前コラムにも取り上げましたが、借金が多くクズ芸人として有名です。もぐらさんは結婚していて、妻子ある身です。

それなのに、ギャンブル好きで多額の借金があることで、家族とは別居を余儀なくされていました。それも、クズっぷりに拍車をかけたのだと思います。ただ、テレビ出演も増え、今では家族と一緒に暮らしており、だんだんクズさは薄れてきているように感じます。

そんな流れの中で、いよいよ借金完済が見えてきた今、もうクズキャラとは言えなくなってきました。もぐらさんは、お金にも時間にもルーズのようですが、クズキャラだからこそ許されたり、それが仕事にも繋がったりしています。ただ、クズキャラで無くなってしまったら、今後はマイナス要因になってしまいます。

そうなれば、せっかく得られた栄誉も、逆効果になりかねません。それこそが「優勝の代償」と言えるかもしれませんが、今後のもぐらさんの新たな可能性でもあると思うので、そういう視点でも、今後の活躍を見ていきたいですね(^^)


今大会注目していたコンビ

ここからは、個人的に今大会で注目していたコンビを紹介したいと思います。


蛙亭(6位)

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独特な世界観を持つ男女コンビの蛙亭。今大会では、トップバッターでしたが、間違いなく今大会のMVPだったのではないでしょうか。

空気階段が、史上最高得点をたたき出しましたが、それも、蛙亭がトップバッターとして基準点を大きく引き上げたからに他なりません。そういう意味では、出順が違えば、決勝に残ったのではないかと思っています。

結果は6位と残念でしたが、順位以上のインパクトと面白さを見せつけてくれたのではないでしょうか。特に、KOCで披露したネタは、今までにない内容のネタだったように感じますが、この大会で大きな進化を感じました(^^)

既に、露出も増えていていますが、さらなる活躍を見せてくれそうです(^^)


ニッポンの社長(4位)

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一風変わったネタが多いニッポンの社長。前回も、人と魔物のネタで出場しましたが、個人的に好きなコンビです。人と魔物のネタでも言えることですが、ある意味贅沢なネタだと思うんですよ。

他のコンビであれば、もっと面白いことをしようとか、展開を入れ込むと思うんですが、敢えて入れずにわかりやすくしている。今回のネタも、指導しながらボールに当たり続けるというシンプルな展開で、もうひと展開あれば、笑いの量は増えたかもしれません。

いずれにしても、今後も出場するでしょうし、活躍していくコンビだと思うので、楽しみに見ていきたいですね。


そいつどいつ(8位)

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今回出場した中では、一番の若手だと思いますが、2年前の」おもしろ荘」で話題を呼びました。今回は、トリッキーなネタではありましたが、個人的には予想を超える展開で、面白かったです。

優勝を狙えるポテンシャルはあると思いますが、もしかしたら、お得意ネタのカップルものではない方が、優勝のチャンスはあるのかもしれません。そいつどいつの伸び代は、新たな可能性にあるのではないかと。カップルネタを突き詰めるのか、新たな可能性を見出すのか、どちらがいいかはわかりませんが、今回優勝した空気階段の1本目のネタは、今までにないタイプのネタだったからこそ、優勝できたのではないかと感じています。


ニューヨークの悲劇

あと1組、違う意味で注目していたのが「ニューヨーク」です。

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ニューヨークは、今回出場した中では、一番有名なコンビではないでしょうか?前回は決勝に残ったものの、優勝は逃しました。M-1でも、優勝候補でありながら、決勝には残ることはできなかった。

偉そうなことを言うようですが、ニューヨークは、ある意味ネタ選びが下手なのかもしれません・・・

実際、現場は生ものなので、マジラブの野田クリスタルさんも、「空気階段に持って行かれた」と嘆いていました。「順番が違えば・・・、ネタが違えば・・・」と、後からなら幾らでも言えます。

今回のネタは、嶋佐さんがウザイキャラを演じましたが、個人的には、こういうショーレースでは、ウザイキャラのネタは難しいと思うんですよ。見ていて気分が良くなることはないですからね。せめて、最後に痛い目に遭うとか、モヤモヤをスッキリさせるような展開であれば、評価も変わったのかもしれません。

所詮は素人の戯言ですが、中々決めきれないニューヨークが、なぜこんなに売れているのか。それは、何と言ってもネタ後のトークでしっかりと爪痕を残しているからです。前回のKOCでもM-1でも、しっかりと爪痕を残し、回収している。

もしかしたら、結果が悪い方がより爪痕が際立ち、優勝する以上の価値なのかもしれません。松っちゃんの冷たいような対応は、それを見越していたからなのかもしれません(^^;

結果としては悲劇かもしれませんが、「せいをおかげに」するような、悲劇を希望に変えるのが、ニューヨークの魅力なのかもしれません。


キングオブコント総括

今大会は、「ユニット参加OK」ということで、有名なところでは、間寛平&村上ショージのユニット「ヤギとひつじ」や、チョコプラとシソンヌのユニット「チョコンヌ」など、ユニットでの参加が話題になりました。しかし、蓋を開けてみたら決勝にはユニットは残っておらず、コンビの意地を感じました

もちろん、ユニット参加OKであれば、新たなチャンスでもあります。しかし、この舞台に何年もかけてきたコンビにとっては、負けられない意地もあるはずです。

もしかしたら、今大会のレベルの高さは、ユニット参加によるものがあったのかもしれません。実力者によるユニット出場と、負けられないコンビの意地。それこそが、今大会を盛り上げた要因なのではないでしょうか。

マヂラブの三冠や新審査員などの話題もありましたが、本当に面白くしてくれたのは、そこではないのかもしれませんね。


優勝した空気階段は、今後はさらに活躍することと思いますが、借金がなくなったもぐらさんが、クズキャラを卒業して新たなキャラを身につけるのか。さらなるクズキャラへと堕ちるのか。どうなるかは知りませんが、今後もお茶の間を笑わせて欲しいですね。

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