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R-1決勝常連「おいでやす小田」のネタに見る、幸せの意味とは?

またまたR-1特集というか、そんなつもりはなかったんですが、せっかくR-1ぐらんぷりを取り上げて、他にも気になる事があったので、「セルライトスパ大須賀さん」に続いて、「おいでやす小田さん」のネタに追求していきたいと思います。

R-1ぐらんぷり決勝常連の「おいでやす小田」

ここ数年、4年連続でR-1決勝の舞台に進出するものの、優勝には届かない「おいでやす小田さん」。個人的には好きなネタが多くて、「一人コント」という手法でのネタがメインです。なりきるのがうまく、ネタの内容も面白いです。なぜ優勝できないのか?と思います。怒りを笑いにするネタが多いので、受け入れられない人もいるのかもしれませんね。
そういうネタについて言及したいのではなく、今回のR-1で披露したネタが、面白い「設定」だったんですよ。今回はネタバレがあるので、読みたくない方は飛ばして下さい。

仕事で成功し、欲しいものを全て手に入れた勝ち組の男(ネタバレ)

このようなタイトルかと思いますが、仕事で成功し、都内一等地の豪邸に住み、完全防音のシアタールームがあり、そこで、不満をぶちまけていくというネタです。
その不満の内容が、全て「成功してしまったから」というものなのです。

悩み

・ロレックス重い!肩凝る!!
・飼ってるシェパード怖い!
・20歳年下のモデルの妻、話し合えへん!おもんない!!

対する望み

・フードコート行きたい〜!
・ゲーセンのメダルゲームやりたい〜!

オチ

「幸せってなんなんやろう・・・」

そんなネタでした。

粗品と投票を争い、同点だったのですが、投票者数によって粗品が勝ち上がりました。もしかしたら、「おいでやす小田さん」が優勝したかもしれなかった、僅差だったわけですね。

幸せとはなんなのか?

世間一般でいうところの「成功」する事。豪邸に住んだり、ロレックスを付けたり、若くて綺麗なモデルと結婚できたり、高級ワインを飲めたりする事自体を「幸せ」とは呼ばないのです。仕事に成功し、莫大なお金を手に入れ、したい事、欲しい事全てを手に入れる事で「幸せ」になれるわけではない。成功者になってしまった結果、彼はフードコートを望み、高級ワインではなく、小さい紙コップに入った水を望んだわけです(笑)

つまり、貧しさ(普通)を求めたのです。元々の育ちがそうだったからでしょうし、「おいでやす小田さん」がそうだからだと思いますが、面白いもので、望んだ物が手に入っても、彼は幸せになれなかったのです。正しくは、世間一般で言われている理想的なものを手に入れたり、こうすべきこと、こうあるべきことを突き詰めても、「幸せ」にはなれないという事です。

外に本当の幸せはない

本当に自分が心の底から望む物を手に入れたり、望んだ状態に慣れれば、少なくとも「幸せ」になれるのかもしれません。しかし、手に入れたら今度は、失う恐怖があったり、金持ちあるあるですが、金目当ての人しか寄ってこないと言います。

つまりは、望みが叶う事や成功する事、お金を手に入れる事で、幸せになれるわけではありません。幸せは、お金では買えないのです。とは言っても、お金を否定するつもりはないし、お金で変える幸せがあるのも事実です。それらを否定するつもりは一切ありません。ただ、お金がなければ幸せになれないということではないということです。

人それぞれ感じる幸せは違うし、これが幸せです、というものはないでしょう。「おいでやす小田さん」のネタにあるように、欲しいものを手に入れたり、世間一般で言われている、誰かの「幸せ」ではなく、自分にとっての幸せは何なのか。何かを手に入れることでも、外にあるものでもなく、自分の内にある「自分にとっての幸せ」を、自分自身で見つけなければならないのでしょう。

おいでやす小田さん、面白いネタを真面目に分析してしまってすみません(笑)来年のR-1こそは!一年長いですが、応援しています!!

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