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「サクサクは共感できる」と円丈は言った

2022 11/5(土)

トンカツは子供の頃から好きだ。
関西に住んでた頃には、トンカツのKYKによく行った。
あの店に行くと、一日一食ですむ位、お腹いっぱいになったものだ。
練馬に引っ越して来てからは、「和幸」や「松のや」を利用した。
練馬駅にあった創業47年の「とん陣」も美味かった。
「とん陣」のトンカツをテーマに「サクサク」という新作落語まで作った。
そういえば、その噺のアイデアを師匠に話した時に
「サクサク、面白いじゃねぇか、新作落語っていうのは必ず、共感する部分がないとだめなんだ、俺は沢山ネタを作ってきたが、SFが一番、新作落語に向いてないんだ、サクサクは共感できるからいいぞ、ぴゃあ~」
ぴゃあ~と褒めて頂いた。
そんな師匠も、トンカツが好きだった。
池袋演芸場の帰りに、師匠と二人で食べたトンカツの味は忘れられない。
あの店はどこだったのか、もしかしたら夢だったのではないか。
忘却のトンカツ屋だ。
「忘却のトンカツ屋」という新作落語になりそうだ。
タイトルの雰囲気が円丈っぽい。
そんなトンカツ好きの俺だが、ここ数年、悲しいことに脂っこいものが苦手になってきている。
まだ45歳なのだが、肉の摂取量が年々減ってきている。
無理して食べることもないと思っていたが、元気な人を見ていると、肉好きが多い。
師匠も73歳位まで、ステーキをガンガン食べていた。
このままでは俺は草食系男子、いや、草食動物になってしまう。
これからは、肉を食べる習慣をつけよう。
好きなトンカツなら挑戦できるはずだ。
俺は、ネットをググる。
「トンカツ 練馬駅 安い」
家から近いのはもちろん、挑戦するにあたって安いのは重要である。
安い=まずい、もしくは、悪い油、などというのは偏見で、そんな店であるならとっくに潰れている。
この場合、安い方がいいのは、トンカツチャレンジ中に、もし途中で残してしまっても、安いから後悔はしなさそうという一点だけの理由である。
以上の条件を踏まえた結果、チェーン店の「松のや」に行くことにした。
安いのに、さらにクーポンもあって、俺は早速アプリをダウンロードした。
まもなく、トンカツチャレンジの火ぶたが切って落とされようとしている。

※続きは後日
 
 
 
 
 
 

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