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未熟児はどう育つのか?

未熟児とは体重2,500g未満で生まれた赤ちゃんのことを指します。
未熟児にも体重毎に何段階か呼び方が変わるのですが、うちの息子は2,000gにいかない低出生体重児でした。
今は10人に1人の赤ちゃんが低出生体重児で生まれるらしいですね。

妊娠中に切迫早産やらなんやらありまして、早めにこの世界に生まれた我が息子は生後1か月半はNICU(新生児集中治療室)の保育器の中で育ちました。

最初はまず無事生まれてくれたことに感謝。NICU入院中はとにかく臓器に異常などありませんように、5体満足でありますようにと願い、体重2,000gを超えて退院できますようにと毎日を過ごしていました。

退院が近づくころに担当医から、今後の発達について指導があり、その時に「低出生体重児の子は発達が遅い可能性が高いです。小学校中学年ころに正常体重児の子に追いつけばいいかな。」とさりげなく言われました。

その言葉の意味がわかりはじめるのは生後数か月後でした。

あれ、うちの息子、ずっとハイハイしていてなかなか歩かない。
ん、そろそろ言葉が出てきてもいいころって育児書に書いてあるけど、まだ何もしゃべらない。

ほかの子と比べないようにしたかったですが、検診や赤ちゃんの遊び場や公園にいくと嫌でも他の赤ちゃんやママ達、児童会館のスタッフなどと発達の話になり心配は募りました。

その時に、もしかしたらこの子は勉強や目に見える発達指標という点でこの先不利になるかもしれないと気が付きました。
この子は小学校中学年までずっと「自分は”普通”ができないんだ」と悔しい思いを持ちながら日々を過ごすのかと。

そんなのダメだ。じゃあ、どうする?親としてなにができる?
この子が大人になったときに笑顔で毎日を過ごせるには、逆算して今母親である自分は何をすべきなのか。

子供にミルクをあげながら、なんとなく旦那さんにこの話をしたんです。
そしたら「会社でできるやつとか賢い人って別に良い大学出ているのと比例しない気がする。もっとなんというか、人間ができているとか面白い考え方するとかのほうが良い仕事するよね。」と言われて、自分の会社でもそうだなって素直に思いました。

じゃあ会社社会において面白い仕事を作り出せる人ってどんな能力があるのかなと思い、調べまくってこれだと行きついたのが”非認知能力”でした。

細かいですが、海外だと”非認知スキル”といいます。
能力とスキルだととらえ方にだいぶ差があると思います。
能力だと「あ~うまれつきね」って感じで、スキルだと「これから身につけていける」って感じでしょうか。
前向きな感じがして”非認知スキル”のほうが呼び方としては好きです。

それで、発達の遅い我が息子の将来をよくするためには、非認知能力をしっかりと伸ばせる環境を整えてあげることが今私が母親としてできる事だと認識しました。

良い木が生えるにはまずは良い土を。
その土が良いのかは花が咲かないとわからないけど、じっくりやっていこうと決めたというわけです。


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