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#6 WHO ARE YOU? ホームステイ先にいた謎の少年とタオル

無事成田空港を出発し、韓国の仁川空港を経由しカナダへ。
1つ隣の席の日本人っぽい女性をみて、「あぁこの人もカナダに留学するのかな」と勝手に想像して仁川から10時間くらいかけてバンクーバーに到着した。機内で提供されたお水を開封せず、記念に持ち帰った。

確か現地時間で正午頃に到着した(と思う)。到着したバンクーバー国際空港は空中道路のように入り組んでいて迷子になりそうだった。それとなく人の流れについて行き税関にたどりついた。

エージェントから留学始めは観光ビザで入国し、観光ビザが切れる6ヶ月のタイミングでワーキングホリデービザに切り替えるようアドバイスをもらっていたので、パスポートのみを提出し、なんとか聞き取れた観光目的を聞かれ、なんとか頑張って「Sightseeing」と答えた。すると税関のおじさんが笑顔で「Good Luck」と通してくれた。

海外の税関の人は基本的にフレンドリーで私は嫌な経験をしたことがない。(私が日本人だからか?たまたまそう感じるのか?わからないが)
逆に日本だとみな無表情で、笑顔で対応された記憶がない。おそらく日本人に人見知りしているのだろうか?きっとそうだろう(なんでやねん)

キャリーバックを取り、出口を出ると送迎車が待っていた。
私を含め4名の日本人が同乗していた。運転手は現地の人で、同乗者同士も特に世間話をすることなく、窓の外の景色をぼんやり眺めていた。

「本当にきてしまったんだな…」

と実感したのを覚えている。それと同時に少し不安感があった。

到着したのは確か金曜日とかだったと思う。エージェントさんは土日休みのため、実質月曜日まで緊急時以外メールがかえってこない。
英検3級で、超初心者レベル。大学の英語の授業も下のクラスにいた私は、簡単な英語でさえもなんとか少し聞き取れるレベルだ。

現地で日本語がわかる、頼れる人がエージェントさんだけだったので、月曜日まで私はホストマザーと無事でいられるのか少し不安だった。

私の不安をよそに送迎車はホームステイするお家に到着した。めちゃくちゃ大きい家に驚いた。
運転手に荷物を降ろされ、本当にここがホームステイ先で合ってるかドアベルを鳴らす前に運転手はすぐに行ってしまった。
「あんた英語話せるんだからせめてドア開けるまで待ってよぉ(泣)」と思った。

意を決してドアベルを鳴らすとしばらくして、10代後半くらいの男の子が出迎えてくれた。
男の子は「Come in(どうぞ入って)」と案内してくれた。
「ああこの家で大丈夫そうだ」と思ったのと同時に、てっきりホストマザーが出迎えると思っていたので驚いた。(旦那と子ども達は他国に里帰りしていたので、ホストマザーだけが自宅に滞在している予定だった)
またエージェントの話では私以外にホームステイしている学生は、今はいないと聞いていたので、この子は誰だとうと思った。もしかするとエージェントが把握していない学生だったのかもしれないと思うことにした。
その男の子に人通り家の中を案内してもらった。彼は「I'm an univercity student」と言ってたのでどうやら大学生のようだった。ほとんど聞き取れなかったが彼もおそらく留学生のようだ。

そんなことはさておき

「フルハウスで見たような大きいキッチン!階段の幅大きい!大理石か?!」と海外の家の規模に驚いた。
彼が色々場所を説明しているが、私は「Ok、Ok」とだけ答えていた。
細かく質問できるほど語彙力がなかった。唯一シャワーに入りたかったがバスルームにタオルがないので「Can I bollow a towl?(タオル貸してください)」と聞くとタオル持ってきてくれた。

この時気づいたことがある、これから留学する予定の人は覚えてほしいことがある。それは
ホームステイ先ではタオルは自分で用意するようだ。

そらそうだよね、洗濯は基本自分の分を洗うからタオルも自分の使えって感じだよね。完全にホテルステイ感覚だった私は、フェイスタオル1枚しか持ってきていなかった。
次の日タオル買いに行かなきゃと思った。

人通り説明が終わると最後に私の部屋に案内された。
部屋に一人になり、当時覚えたてのWi-FiをつなぐとLINEができたので、家族に無事到着したことを伝えた。
その後シャワーに入ると時差ぼけか、急に眠気がきたので一眠りすることにした。

その日の夕方18時〜19時頃、誰かが部屋をノックする音で目が覚めた。

次に続く…





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