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野上弥生子って知っていますか?

「野上弥生子」という作家を知っていますか?
大分で仕事をしていて知った作家さんですが、
文化勲章を頂いたすごい作家さんです。
大分県臼杵市に明治18年生まれ、東京の女学校を経て同じ大分出身の、英文学者兼“能”研究者の「野上豊一郎」と結婚します。

野上弥生子の生家今は文学記念館になっています。


豊一郎は、東大の英文科の学生でした。
「夏目漱石」は、その時の教授で、『木曜会』に参加していました。
『木曜会』には、有名な「芥川龍之介」「内田百閒」「寺田寅彦」「岩波茂雄」「中勘助」「小宮豊隆」「鈴木三重吉」「安倍能成」などがいます。
その関係で、夏目漱石に手紙による教えを請うて、作家になります。
筆マメな夏目漱石が、度々手紙を書いてあげていたそうで、最後の弟子とも言われています。
作品は、「海神丸」「真知子」「秀吉と利休」「迷路」「大石良雄」などがあり、正統派な小説を書きます。
とても男っぽい文章です。
99歳まで、小説を書き続けた人でもあります。

一時期、「野上弥生子」に没頭して、本を読みまくった日々があります。
大分出身なので、図書館に行けば「野上弥生子」コーナーもありましたから。
今の様に、インターネットもたいしてまだ普及していなくて、調べ物は図書館が普通でした。そこで見つけた本でした。
20代は度々、図書館に通っていました。

作家生活も、家族中心で、子供も三人おり家の仕事はきっちりして、家事の間に書いていたそうです。
子供達への愛情も解るところに、その子達のためにと、童話も書いています。
また、翻訳もしていた彼女は、「ハイジ」を日本に初めて紹介した人でもあります。

ギリシャ・ローマ神話も翻訳しています。

日記も沢山残しています。
日記は日々の生活の事が主で、家計簿の様なところもあり、何気ない家族との生活を書き留めているものが多かったです。マメな性格ですよね。
明治、大正、昭和と生き抜いて、女としての務めもして、本を書いた人です。
魅力的だと思いました。
ドラマがある人生を生きた人です。

そう、私の祖母とリンクしていたのです。
決して、すごい事をした祖母ではありませんが、生まれた場所も近く、東京での結婚生活。
子供三人に愛情かけた人生が、何となく似ていて気になっていたのです。
おこがましいのですが、、、

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