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たまに届くお手紙           ~器物損壊の被害者~

こんにちは。
今日も子育てと大家業に奮闘している
佐山 潤(さやま じゅん)です。

真っ当な大家を自負する私ですが、
たまに(3ヶ月に一回くらい)大阪地方検察庁から通知が来ます。
もちろん私に対して何か大変な事を伝えるのでは無く、
とある受刑者の方がきちんと刑を全うしている事を知らせてくれるものです。
もう2年以上前になりますが、ある日突然管理会社から連絡がありました。

「警察から連絡で、所有マンションの一部が破壊された」

え?

事情を聴いてみると、
入居者の女性の方と痴情のもつれ的な事になった男が、
突然その女性を訪ね、その女性が居留守を使ったところ、
居留守に気づいて逆上。
窓に取り付けていた防犯格子を破壊したと。
(ちなみに一階入居の方です。)

で続いて警察から私に連絡。

「管理会社の人から聞いたと思うんですが、
ご所有のマンションが破壊されて、犯人は確保してるんですが、
こいつ、前科もいっぱいあって悪いやつなんすよ。
組にも出たり入ったりして指も2・3本ないし(怖!
で、本人は慣れてるもんやから
『弁護士通して示談したら終いや』
て言うてて、まずその弁護士から大家さんに連絡して示談について話し合いたい。言うてるんですけど、僕らとしては捕まえたいんです」

警察の主張もさることながら、大家としては、

『入居者の安全第一』


を考えると出る答えは明白で

「いえ、示談には応じませんのでその弁護士からの連絡もいりません。
逮捕して送検してください」

となりました。
この場合、被害者は入居者さんではなく、
所有資産を損壊された私。
という事になります。

そしてここが大家として動く所ですが、
示談はせずとも

破壊されたものは火災保険でどうにでもなります。

で、それ以降着々と手続きが進み、
懲役3年。
前科のある人だったので執行猶予なし。

となりました。
で、以降定期的に冒頭のお手紙で、
犯人のお勤め状況の連絡が来ています。

そしてもちろん破壊された格子は火災保険をしっかりおろし、
臨時諸費用特約もばっちり対象で、
入居者さんには心ばかりの贈り物を致しました。
保険は本当にありがたいですね。

大家の皆さん、火災保険は下手に特約ケチって安く入るよりも、
基本フル装備で入りましょう!

今回も色々勉強になりました。

お読み頂きありがとうございます。

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