全体主義って柔らかい話

radikoでラジオを聴くのが日常なのですが、特に日曜の20時は楽しみにしています。

野村訓一さんの声がどうしても好きで、月曜日に入る前に聞いておきたい声。

TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING | J-WAVE | 2020/09/13/日 | 20:00-21:00 http://radiko.jp/share/?t=20200913200000&sid=FMJ

最後の方で"全体主義"っていう言葉が出てきて、もっと聞きたいって思いました。21世紀の全体主義を最近考えて、それに関連するテーマが有ればふむふむと学び続けています。

まだ読んでいないのだけれど、マルクス=ガブリエル氏はNHKの特別番組で見てから、気にするようになりました。

そもそも哲学が好きなので、考えを深めることに適しているテーマだと思ったのもあるかな。

野村訓一さんは、こんなことを番組の終わり頃に言っていたのです。

その前に、この曲は救われる曲だって言ってたなぁ。

"なにやらまた堅そうなの選んでるなって思ってるリスナーさんもいらっしゃるかもしれませんが。中略〜まぁまぁまぁ、こういう考え方や、政治的なこととかっていうのを、さらっと1日に何度もできるようになって、はじめて、議論が進むというか、みんなが居心地がいい国になるんじゃないでしょうか"

全体主義に対しての、お言葉でした。

政治的な話、哲学的な話、経済や環境の話、アカデミックと、固い話だと敬遠しているようでは、なにも進まないのは、みんなわかってると思うんです。

しかし、自分たちがそこに対する知識や情報を持っていないから、わからない。知らないことに対して、人は劣等感を抱きがちです。

それが、今みんなが話すべき話題を遠ざけている。

もっと今大事な話があるはずなのに、できない。アカデミックと思ってる色々なテーマを、民主化できるように、自分たちも知る行為をした方がいいと本当に思う。

例えばオンラインイベント、例えばオーディブルで本を聴く、ラジオから情報を取る、手で何かしていても、耳から情報を入れることはできるはず。

国内だけじゃなく、海外の情報も入れる。映画を見る、Twitterからの情報を取る、とか。映画は娯楽という側面だけではもちろんありません。

この日本において、知ることが難しい文化の色や匂い、感覚を少しでも垣間見ることができるツールです。海外の人たちが作ったその作品の中には、私たちが知るべきものがたくさん含まれています。

例えばこれ。今も刻々と地球の永久氷土は溶け続けて崩壊していることは明確で、後50年以内にどこかの国は、海面上昇で無くなってしまう。

それは対岸の火事ではなく、すべてはつながっているのでそのうちもちろん私たちの国土にも影響がありますよね。

環境的にも、経済的にも。そういう全体的なことを、みんなで考えるにはどうしたらいいのか?

学び、知識を持ち、対話することが本当に大切だと思っています。

わたしは学生の頃から無駄が苦手で、不器用なところがあるのは自覚しているのですが、それにはしっかりと理由があって、

自分が興味を持てないことを永遠と話せない。そしてその興味の持てないことは、テレビとか芸能の話とか、今この場所と時間を使って、それは貴重な話なの?と思うこと、だったりします。

面倒なやつだなぁって、思う人もたくさんいると思うけど、哲学とかって別に難しい話じゃなくて、掘り下げて掘り下げて、本質を各々が見つける学問だと思っています。

深掘りできるだけの、考える作業へのタフさとか、そこに必要な知識とか、柔軟性なんかが、わたしはその人の知性。

そして、人類はその知性をもっと身につけるべき(これからは特に)なのだと思うけど、(もちろん私ももっと)いろんな便利さに負けて学ぶことを止めてしまっているのかもしれない。

いろんなことが実は行き詰まっていて、見えていない部分に蓋をしてしまっている状態。じゃなくて、やっぱりポジティブに現実を見て、強くつながっていかないと、地球はぶっ壊れてしまうのではないでしょうか。近い未来。

つながるっていうのは、SNSじゃなくて、対話で共通の認識をなるべく多くの成分として、みんなが持つこと。

そして考えて、想いや考えを共有して繋がっていくこと。多様性を体感すること。

そんなことで、世界は少しでも良くなっていくのではないかなぁと、望み薄な希望を持っています。

知れば知るほど絶望しそうになって、何で自分は生まれてきてここにいるんだろう、なんてボーッと考えてしまう時もあるのですが。

わたしが生きていて、仕事をしている中で、どうやったらみんなとつながることができて、思いを一緒にできるのか。

訓一さんの話を聴いていて、やっぱり深く、思うと同時に、あぁ、私と同じような考えを持っている人もいるんだなと、ほっとした夜でした。

夜は秋深くなりました。今日は静かな夜。





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