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子どもが泣くときは母も心が泣いています【子育てエッセイ】

その日の夜はひとりで子育て反省会をすると決めた。

日中、お散歩から帰宅して、2歳の娘に大きな声で感情的に怒ってしまったからだ。

その後、おそろしいほどの自己嫌悪に陥っている。ので、このままnoteで子育て反省会をしていく。




なぜ大きな声で怒ってしまったか

どうして2歳の娘に怒鳴ってしまったのか、理由は、「手元の手札がなくなったから」だと思っている。

怒鳴ってしまった背景には、お散歩帰り途中で急に大泣きし始め、おうちに到着しても長泣きし続けたことがある。

子どもが泣くと、母としての2年分の経験値から、この状況の理由と打開するためのアイディアを脳内で検索する。そうして、今の状況で有効そうなアイディアを試して様子を見る。けれども、この日は帰り道にどの提案をしても娘には全く響かなかった。むしろどんどん悪化した。

最後の決め手は、11ヶ月の弟も泣きだこと。私の手元に手札は1枚もない。詰み、だ。どうしようもなくて、きっと私の心の中も泣いていて、大きな声を出しても状況が良くなることはないのに、わかっていたのに、大きな声を出してしまった。



大きな声を出さないためにどうすればよかったか

「私も困っている」と言えたらよかったんだと振り返ってみてそう思う。

「怒り」はその前に「困った」や「悲しい」などの感情があって生まれる。今回の私の場合は途方に暮れるほど困っていた。でも、周りに助けてくれる大人はいないし、困っていても自分でなんとかしなきゃ、泣き止ませなきゃと思っていた。きっとそれが引き金のひとつだった。

よくアンガーマネジメントとして、「怒り」という感情が生まれたら6秒だけ我慢するように、と言われている。

今回ももちろん試した。でも、なぜか全く効かなくて、6秒後も状況は悪化し続けた。効果バツグンのときもある。でも、効果がない場合もある、とわかった。

もし、「この状況に私も困っている」と子どもたちに正直に言えたら。そしたら大きな声を出すことはなかったと思う。



大きな声で怒ってしまったときと笑って受け流せるときの違いは

  1. 周りに頼れる大人がいる

  2. 時間的に余裕がある

  3. 私の気持ちに余裕がある

この3つだと思う。

頼りになる旦那さんや実母がいると、ギャン泣き2人いてもひとりひとりがそれぞれ対応すればいいだけだし、「2人同時ギャン泣きで困っている」と言葉にして自分以外の大人に伝えることで落ち着きを取り戻せる。

時間的に余裕があると、「別に今泣いていてもいいかな~」「時間が解決してくれるかな~」と思える。反対に、病院の予約時間がせまっていて余裕のないときは、ほんの些細なことでぷりぷり怒ってしまったことがある。

自分自身の気持ちに余裕があると、泣いている音がBGMになっても、心が落ち着いていられる。そういうときは、仕事や家事のタスクが整理整頓されているor片付いているときが多いかな。

平日のワンオペタイムに①を望むことはできない。だから、日々のワンオペタイムにもいかに②と③を取り入れられるかがポイントかも。



次回にどう活かしていくか

①「ずっと泣いていたら、ママもどうしていいかわからなくて困っちゃう」と正直に伝えること、にトライしようと思う。

困っている→怒り
に転換してしまったのは、きっと「親だからしっかりしないといけない」という心の底に住んでいる気持ちから。

正直に「どうしたらいいかわからなくなっちゃった」「困っちゃった」と伝えれば、「これからどうしたらニコニコになれるかな」と長泣きの娘と話し合っていける気がする。(弟は泣き続けていると思うが)



②時間的に余裕と自分自身の気持ちの余裕を意図的に作れるようにする。

時間的な余裕は、私の時間通りに育児したい気持ちをゆるめることで作れると思う。どうしても13時までにお昼寝させたくなっちゃうんだよね。それを、次は別に1日くらい13時半でも14時でもいいじゃん、と自分に言ってあげよう。

自分自身の気持ちの余裕に関しては、タスク管理はもちろんだけど、その他にも睡眠状況、疲労具合、ホルモンバランスなどが絡み合っていて難しい。だから、シンプルに自分にご褒美を用意しておこう。修行のような状況になったら、次のご褒美内容を考えることをルール化してもいい。



さいごに、泣いている子どもと向き合っている母を見ている周りの人に伝えたいこと


母は泣かせたくて泣かせているわけではないです!!!

今回、お散歩帰りで大泣き長泣きがスタートして、すれ違うお年寄りたちが何人も話かけてきた。心配や親切からでありがたいと思うけれど、その言葉の仲良くに「母親を非難するニュアンスの多さ」に気になった。

「そんなに怒らなくてもいいのにね~」
「お母さん、なんでこんなに子どもが泣いているの」
「ママに怒られちゃったの、かわいそうに」
「お母さんが手を引っ張ったらダメ」など。

私が大きな声を出してしまったのは家に帰ってからなので、このタイミングでは外で泣いている娘の手を引きながら弟が乗っているベビーカーを片手で押している状況だった。おじいちゃん、おばあちゃん、合計4人も声をかけられた。

いちいち状況を説明することもできないから、あいまいに笑って誤魔化すことしかできない。

子どもを泣き止ませるために声をかけてくれたのはわかっているけど、なんとなく母を悪者役にしているように聞こえてつらかったな。

声をかけてくれるなら、応援の視線か「お母さん、がんばってね!」ってくらいの声かけで十分かなぁ。なんて、贅沢だね。

気にかけてくれてどうもありがとうございます。



子育て反省会を終えて

子育ては、ポジティブで幸せな側面だけじゃない。イライラと戦う日もあるし、負けて子どもに大きな声を出してしまうこともある。機械じゃない、人間だもの。

でも、「この対応はよくなかった」と次に活かすための子育て反省会ができれば、自己嫌悪だけで終わらない。親自身も成長できる。

日々の子育てのポジティブで幸せな部分を切り取りながらも、次に活かすための反省会もして親として成長し続けていきたいと思った。




明日もいい1日になりますように。



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