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チープでメモ的な勝手に哲学 #005

LGBTQ +に関心をもつようになったのは
いつからだろう。

ここ10年くらいか。

いや、そうじゃないな。

正確にいうと、性別が2つだけではないというような感覚が芽生えたのは
もっともっと前だった気がする。

いつだったろう?
記憶をたどってみる。

頭に浮かぶ風景は保育園と
そのすぐそばに住んでいた、確か「じゅんや」という名前の子の家。

「じゅんや」はきつめの天然パーマが印象的な『男の子』だった。

でも、トイレでは立ちションをしなかった。
スボンもパンツも全部脱いで、個室で用を足す。

初めてその光景を目撃したときは
かなりの衝撃を受けたのを今でも覚えている。

でも、誰も「じゅんや」のその行為について
気に留めることはなかった。

それが不思議というか、興味があって、
「じゅんや」になぜ立ちションをしないのかを尋ねた。

その瞬間、他の男の子からものすごい勢いで
「そんなこと聞いたらダメなんだぞ!」と咎められた。

思わず「ごめん」と謝ったけれど、
「じゅんや」は何も言わず笑っていた。

「じゅんや」は幼児とはいえ、
他の男の子よりも声が高かった。

しかも、話し方がとてもていねいで、
どちらかというとキャッキャキャッキャしていた。
動作の一つひとつが柔らかく、滑らかで、
色白で少しぽっちゃりしていたこともあって
自分の目には女の子としか見えなかった。

だから、トイレで鉢合わせると
ドキッとした。

いつものようにするっと脱いで現れる
白くてつるんとしたお尻がとてもキレイだなと思って
見ていた覚えがある。

何度も「じゅんや」の家に遊びに行った。
おもちゃで一緒に遊んだ記憶はないが
「じゅんや」の母親が美味しいおやつを出してくれ、
それを「じゅんや」と一緒に食べて
「じゅんや」がニコニコしながら話すのを
ただただ聞いていた。

話の内容は覚えていない。
「じゅんや」が話している声と姿や仕草に意識を奪われていた。

ドラァグクイーンや女装をする身体的男性に
無意識の中で関心をもち、
人として惹かれてしまうのは
きっと幼児期からのものなのだと思う。

ブルボンヌさんやドリアン・ロロブリジータさん、
メイリー・ムーさんやダイアナ・エクストラバガンザさんほか、
いわゆる新宿2丁目的な何かを纏っている人が気になって仕方がないのは
元々の自分のセクシャリティとかジェンダー的なことが
関係していることは間違いないと思う。

とにかく、これらの人たちの教養の高さ、哲学的なものの考え方、
そして美術的で文学的な、カルチャー的な面に惹きつけられている。
他にも惹きつけられていることはあると思うけど、今はちょっと思いつかない。

たぶん、というかきっと自分の性別は
昭和からのステレオタイプな男性ではないのだと思う。

かといって、今カテゴライズされてLGBTQ +みたいな分類とも異なる気がする。

だって、基本的には単なるエロオヤジでしかない自覚もあるから。

うーん。。。。

この辺りのことって、自分にとって哲学するべきテーマだと思う。

というわけで、今一番会って話がしたいと思っているのが
ブルボンヌさんというわけです

ただただそれだけの話でした。

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