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わたしはまだ、2023年に未練があるらしい。


今年一発目の投稿は、「2024年、noteでやりたい10のこと」にするつもりだった。
記事もすでに、書けている。



でも、12月31日の夜。

アデノウィルス治りかけの子どもたちを寝かし、だらだらとコーヒーを飲み、おやつをつまみながら、「なんか違うんよな」と思っていた。


なんだろう。

新年一発目に、その記事を投稿したくないわたしがいる。
「やりたいこと10こ」なんていう、メラメラと意欲に燃えた前向きな投稿する気になれない。
「新しい年だ!心機一転!」という雰囲気に、わたしが追いついていない。

わたしはどうやら、まだ「2023年」に未練があるらしい。



ぼんやりとそんなことを思うものの、どうしたらいいか分からなくて、目の前の手書きノートをパラパラとめくった。

12冊目になる手書きノート。
はじまりは、7月2日。
このころは、まだnoteを始める前なので、育児へのイライラ、夫への愚痴、情けない自分の気持ちなど、読むのが苦しい言葉が並んでいる。

8月27日に、『さみしい夜にはペンを持て』を読んでからは、未来の自分が読めるよう、誠心誠意ていねいな気持ちで書くようになった。
そんな変化を、1ページずつ読んでいく。




あ、そうか。

わたし、noteの振り返りはしたけれど、「2023年」の振り返りはしていないんだ。
読みながら、ようやく、そのことに気がついた。

まだ、「2023年」を終えられないとかんじるのは、そこかもしれない。

お世話になった一冊と、12冊目のMDノート。
愛用のボールペンは、5本はストックがある。


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おもえば、育児に慌ただしい怒涛の日々で、まるで記憶がない一年だった。


愚痴やイライラばかりの日記を見ても、毎日どう過ごしていたのか、さっぱり分からない。
何か、2023年の出来事を思い出せるものはないだろうか。
そう思って、携帯を手にして、思いついた。

写真共有アプリ「みてね」だ。


わたしは、子どもたちの何気ない日々のようすを記録しておきたいので、ほぼ毎日写真を撮って、すべて投稿している。
バックアップにもなるし。

なにより、すごくしょうもない家のようすとか、素っ裸で駆け回る姿とか、適当な裏紙に描いた絵とか、そういう「特別」ではない日常を切り取って、置いておきたいとおもっている。

これなら毎日、何をしていたか分かるかも。

2023年、1月に写真を戻す。
長男は3歳3か月、次男は6ヶ月。

わあ、小さい。
大きくなったんだなあ。
あったりまえのことなのに、まるで他人事みたいな感想が出てくる。
どの日のことも、たいして覚えていない。

でも、そこにはたしかに、長男と次男の「お母さん」をする「わたし」がいた。
  



がんばってきたじゃん、一年間。

どこからともなく、そんなねぎらいの言葉が聞こえる。 

子どもたちが、元気にすこやかに育っている。
・・・まあ、あらゆるウイルスに侵されまくったけども。
それでも、健康にすくすくと成長して、にこにこ笑った写真がいっぱいじゃない。

その笑顔の後ろには、わたしのがんばりがある。
もちろん、夫も、ほかの支えてくださった方々のがんばりも。



よくがんばった1年だったよね。
無事に乗り切って、えらいえらい。

「お母さん」という存在として、山あり谷あり、気分の波はあれども、一生懸命がんばった1年だったよ。



いかん。
打ちながら、ちょっと泣きそうになってしまった。



でも、2023年のわたしの生き様をしみじみと感じて、ようやく、2023年に別れを告げられる気分になってきた。


これを投稿するのは明日、2024年元日。

ほかのnoterの皆さんは、新しい年の訪れを祝い、2024年の進み方を書いた晴れやかな記事を投稿されていることだろう。

わたしの投稿は、2023年に片足を突っ込んでいるけれど、明日、投稿したわたし自身は、みんなとおなじ前向きな気持ちになれているといいな。



12月31日の21時。
家族が寝静まった、だれもいないリビングに座って、わたしは「2023年」に別れを告げた。

新年のご挨拶は、明日の記事にて。

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