共創したい監査チーム

『共創する内部監査』を監査チームのマスタリーテーマにし、日々試行錯誤しております! 内…

共創したい監査チーム

『共創する内部監査』を監査チームのマスタリーテーマにし、日々試行錯誤しております! 内部監査する人、そして監査される人が、フラットな立場で対話を続け、互いの目的を共有、そこに共感しあいながら、組織価値を高めるための監査をチームで創り上げていきたいと考えています。

最近の記事

内部監査一般化への取り組み第1弾!~年度監査計画の策定~

はじめに 皆さんこんにちは!内部監査監査チームの金田です。 REAPRAという事業投資会社(https://jp.reapra.com/)でインターン生として働いています。 現在内部監査チームでは、内部監査の一般化に取り組んでいます。一般化について発信する中で、皆さんと協働的に学習できればと思っています。 今回は一般化への取り組み第一弾!ということで、「年度監査計画の策定」について発信できればと思います。 年度監査計画とは? 内部監査の一連の流れは上記の図表のように

    • Reapra社員に聞く!内部監査を始めた理由とは

      Reapraは「研究と実践を通じ、産業を創出し、社会に貢献する」ことをミッションとし、【社会と共創する熟達】という手法を通じて、世代を跨ぐほどの長い時間軸の社会課題を解消するために、互いに学び合うことにより、長期にわたって産業を創るアプローチをとっております。 今回は、そんな長い時間軸の社会課題に取り組むReapraの内部監査チームの社員の方にインタビューしてきました! 内部監査チームへのインタビューを通して、Reapra内部監査チームで働いてみる具体的なイメージを描いても

      • 「共創する内部監査」の探索と作り込み

        おはようございます!REAPRA内部監査チームの滝です。 昨年度から始めたnoteでの発信も途中で止まってしまっていた…という大きな反省とともに、2023年の途中からは Linkedinにてチームメンバーと協働しながら、各自の興味関心事に絡めながら共創の観点を探り、発信していました😊 こちらの記事も見ていただき、ぜひご興味ありましたらお声がけいただけますと嬉しいです。ぜひ一緒に学びたいです! audit@reapra.sg https://www.linkedin.com

        • 「共創する内部監査」の一般化を進めています。

          皆さま、こんにちは!REAPRAの滝です。 REAPRA内部監査では、「共創する内部監査」の探索・作り込みを始めています。その中で、監査において、「コミュニケーション」が非常に重要な要素であると考え、以下のリンクで1週間毎に学びのシェアをしています! https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:7117685301518467072 もしご興味や意見などありましたら、ぜひお話する機会をいただけますとすごく嬉しい

        内部監査一般化への取り組み第1弾!~年度監査計画の策定~

          続・監査は英語でAuditだけど。

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。  お陰様でこの度、20回目を迎えました。お付き合いくださっている皆さんに厚く御礼申し上げます。 前回お伝えしたとおり、監視と検査のハイブリッドで監査が生まれ、その後紆余曲折を経て、公認会計士・監査法人による監査にも、監査役等による 監査にも、Auditが使われるようになりました。今回も引き続き、少々マニアックな内容(言葉遊び?)になるかもしれませんが、ご了承いただきたいと思います。 今から10年ほど前ですが、日本監査

          続・監査は英語でAuditだけど。

          監査は英語でAuditだけど。

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。  この4月に第1回を書き始めて、間もなく半年、次回で20回を迎えます。 ここまで読んでくださりありがとうございます。 初回のタイトルは「監は、鏡。」で、監査のネーミングの由来もお話し しました。すなわち、明治23(1890)年公布のわが国商法に初登場して以来使われているもので、「監視」と「検査」を組み合わせた造語であり、監視は、物事を継続的・同時進行的に視ること(≒業務監査)で、検査は、物事の結果を事後的に調べること(

          監査は英語でAuditだけど。

          監事(≠幹事)とは?

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。  これまで、内部監査にまつわるあれこれをお話ししてきましたが、筆者は 常勤監査役として所属しており、小規模組織においては、内部監査人と監査役は、しばしば「ワンチーム」として扱われます。もちろん、両者の監査には相違点がありますが、協働したい間柄だと考えています。 ところでこの頃、「監事」という役職名を見聞きする機会が増えてきました(同窓会や飲み会の幹事ではありません…)。よって今回は、この監事とは何か?を考えてみること

          監事(≠幹事)とは?

          業務の有効性と効率性

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。  これまでに、内部統制と内部監査の違いをお話ししたとき(2023-05-22)、内部統制とは、会社等、組織体の目標達成のための手段であり、社内規程やマニュアルだけでなく、それに基づいて人が業務を行うことも含まれると 説明しました。 そもそも「内部統制」は、1950年に公表された「監査基準」に規定され、 公認会計士は監査の実施に当たり、監査対象会社における「内部統制の信頼性」を評価・決定しなければならないとされていて、

          業務の有効性と効率性

          突合とは?

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。 前回(2023-07-31)の「往査」に続いて、今回は、監査業界用語の「突合~とつごう」を取り上げます。本来は、上掲の写真のとおり、牛と牛が角を 突き合わせている場面がぴったりの言葉です。 しかし、筆者が最初の会社で経理部門に配属された後、特に、監査法人の 公認会計士とのやり取りが始まった頃から、これを「とつごう」と読むこと を知り、上書きされた記憶があります。 国語辞典によれば「突き合わせ」で、例によって、パソコン

          「往査」って何?

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。 監査実務でしばしば使う業界用語に「往査」があります。一般的に監査と 比較しても見聞きする機会が少ないですし、パソコンで「おうさ」と入れても、繰り返して学習させないと1回で変換されることは珍しいです。 では、今回はこの「往査」を取り上げましょう。 筆者が監査に関わり始めた頃、経理部門の諸先輩がこの用語を使っており、子会社に対する監査を「往査」と称していました。予備調査も報告作成も その前後に行うものの、メインは現地子会社

          倫理と道徳、モラルとモラール

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。 前回(2023-07-19)、「内部監査の品質評価」を取り上げた際、内部監査人協会(IIA)の国際フレームワークの「国際基準」を紹介しました。そのフレームワークには、内部監査人の倫理的な素養(an ethical cultureの日本語版の訳語)を高めるための「倫理綱要」も含まれています。今回は、倫理と 道徳について考えてみましょう。 倫理と道徳は語源的にほぼ同じ意味ですが、その使い方は全く同一ではありません。倫理(E

          倫理と道徳、モラルとモラール

          コンプライアンスの原点はComply

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。 前回(2023-07-10)は、「コンプライアンス」についてお話ししました。 今回は、そのコンプライアンスの原点であるComplyをもう少し掘り下げ、 類似の概念と比較しながら整理したいと思います。 Complyに対応する典型的な日本語は「遵守する」であり、他者の明示的な 要求(その代表例が法令等)に応じて自分の行動を変えることを意味しま す。これと類似の用語にConformがあります。両者はしばしば互換性のある 語と

          コンプライアンスの原点はComply

          また、目玉焼き?

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。 前回(2023-07-04)は、内部統制・リスクマネジメント・ガバナンスの関係 を「目玉焼き」に例えてお話ししました。 皆さんは、GRCという略語を見聞きされたことがあると推測します。 これも「目玉焼き」かと思われるかもしれませんが、そうではありません。 確かにGとRは、ガバナンスとリスクマネジメントの頭文字ですが、Cはコン トロール(内部統制)ではなく、コンプライアンス管理のようです。 ところで、コンプライアンスは

          放送大学で学ぶ内部監査

          はじめに皆さんこんにちは!監査チームの金田です。 REAPRAという事業投資会社(https://jp.reapra.com/)でインターン生として働いています。 前回は、NOTEの投稿分析についてお話しました。 (興味を持った方はこちらからご覧ください https://note.com/joyous_coyote847/n/nbd65ea5778ed) 今回は私が約3週間かけて受講した放送大学の授業についてお話したいと思います。 現在、私たち監査チームはインターン生採用

          放送大学で学ぶ内部監査

          内部統制とリスクマネジメントとガバナンスと、目玉焼き。

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。 これまでに、内部監査とは、独立した立場で規範に照らして監査人が内部 統制を評価し、改善のために助言・提言することだと説明しました(2023- 05-22)。それは、内部監査のグローバルフレームワークにある「内部監査 の定義」を参照したもので、その定義によれば、内部統制のほかに、リスク マネジメントとガバナンスの各プロセスの有効性も評価するとされます。 今回は、内部統制、リスクマネジメントとガバナンスの三者の関係を考えて

          内部統制とリスクマネジメントとガバナンスと、目玉焼き。

          動機付けは、アメとムチ

          皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。 前回(2023-06-19)は、事実と真実の違いを取り上げ、両者は似て非なる ものであることをお伝えしましたが、その真実の背景にある要素のひとつが 「動機付け」であると考えます。 一般的に「動機付け」には、インセンティブの語が充てられ、嬉しいアメ(褒美)を浮かべますが、恐ろしいムチ(制裁)も概念的に含み、プレッ シャーの語が当てはまります。 また、「動機付け」には、内発的動機と外発的動機があり、前者のアメは やりがい

          動機付けは、アメとムチ