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【詩】無力で無抵抗な

無力で無抵抗な相手を怖がらせるほど、あたしは意地悪じゃないんだなって、子供を生んでから知った。

親の立場になって、いろいろわかった。

まず、
相手を怒ってもしようがない場面がたくさんあることを知った。

それに、
世の中にはそんなに悪意が存在しないことも知った。

最後に、
困らせる相手はいつも同じということも知った。
無力で無抵抗なのをいいことに、
背中を蹴るやつはいつも蹴るし、怒鳴るやつ、嫌味を言うやつ、遅刻するやつはいつも同じ。

立ち向かうにはうんと賢くなって、
見過ごすこと、
許すこと、
関わらないこと。
時には専門家に助けを求めるのもいいかもしれない。

そういう、
客観の世界を教えてくれたのが赤ちゃん。

大事に大事に育てたい、かけがえのない我が子達。
子供たちをうんとすばらしく育てるために
あたしは毎日必死に生きている。

あたしは自分が意地悪な人間でないことを知れて嬉しい。



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