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ドラマ感想「マイ・セカンド・アオハル」

一言でいうと男女 建築家の青年期(adolescence,アドレッセンス)の話。

1.

(初めに断りますが、1−3話と最終話しか見てないです。感想です。)

人生は選択の連続だ。若いうちの選択が正しいのかどうかはずっと後で知る。主人公白玉さやこは賢明だ。お勤めの契約切れ30代ですでに残りの人生は"消化試合"と悟る。淡々とこなすだけ。夢もワクワクもない。

ところが通りがかりで現れた青年(のちに集合住宅サグラダファミリ家で共同生活を送ることになる小笠原タク)がそんな白玉さやこに"やりたかったことをやればいい"と言い放つ。さやこは福音と受け止め、行動する。受験、無事、建築学科に合格。憧れのキャンパスライフ!ここからが第二の青春の始まり、ドラマのタイトルどおり。

建築学科は1年生のときから厳しい。課題をこなすのが大変。だから共同生活がいきる。若者同士、年の近い先輩後輩の関係で共感、応援、そっとそばにいる。

大学キャンパス、講義室の階段教室、課題発表は大学生活そのもの。さらに海辺に建つサグラダファミリ家が良い。テラスのBBQも後片付けじゃんけんも。青春という言葉から連想されるイベント、風景が滝のようにくりだされる。視聴者も巻き込まれる。ぶるべふゆ この言葉を意味をググって知る人はまさにアオハルさせてもらってるといってよき。

2.

何にしても専門家というのは厳しい世界だと思う。特に着実性と独創性を両方要求される建築家は並大抵の覚悟では目指せないし、いったん目指せば常に茨の道だろう。賞を取ろうと苦しむし、賞をとっても次の作品、仕事に苦しむし。(全部想像です)

そういう辛い世界でありながら、主演2人と、取り巻く登場人物達が爽やかで軽やかなドラマ運びがよかっ
た。ラストのハッピーエンドがいくつもうまれる感じは昭和のドラマの良い点を取り入れているようで楽しかった。

3.

頼まれてもないが続編を2つ考えた。

「マイ・ファースト・アオハル」と「マイ・アオハル・リターンズ」。

マイ・ファーストの方は文字通りタクとさやこのそれぞれの20歳頃の青春時代。一方、リターンズの方は50代のタク、そして60代のさやこの活躍。共同生活を送ったみんなと再会するところから始めて、次の世代 新たなサグラダファミリ家居住者がからむ。少し事件が発生し、またハッピーエンドというのを見てみたい。セカンド・アオハルで若者だった役者さんたちの成熟ぶりも楽しみだ。


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