ヒゲと洗面台と指輪と。(短編小説)

私に、ヒゲが生えてきた。

昨夜、彼とのデートをドタキャンしてまで予定を合わせた、久々の大学時代の友人との会食にハメを外しすぎて、浴びるようにお酒を飲んだ私は、珍しく帰宅するなりメイクも落とさずベッドへ直行した。

懐かしい会話が楽しすぎたというのもあるが、彼への愚痴もお酒をすすませた要因のひとつだ。

いつもは寛大で優しい彼が、何故かその日に限って折れてくれなかった。
無理矢理友人の方を優先した

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アンダー・ザ・シー

4ヶ月ぶりに思いっきり身体を動かしました!!
バスケットボールをしたのですが、もちろん思うように動けずに足は絡まりまくり。でも大の大人が皆で思いっきり走って笑って、楽しい時間を過ごせました。スペシャルゲストもいて、忘れられない時間になりました。

そして今日はとある理由からリトルマーメイドを見ました。実は全部きちんと見たのは初めて。憧れていた世界に、大好きなあの人のいる世界に、最終的には行くことが

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『パーフェクトワールド』最終回と小池栄子さんについて。

泣いた泣いた。

松坂桃李くんと山本美月ちゃん主演の『パーフェクトワールド』

泣いちゃいましたよ。最終回もどっぷりと。

交通事故で下半身不随になった男性と、彼を愛する女性の物語。彼女のお父さんの強い反対にあって別れることもありましたが、どうしてもお互いが大切でまた交際を再開。周りに迷惑をたくさんかけても、ほかの人と婚約してしまっても、それでも消せなかった2人の愛。

うん、最終回はなんかすごく

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【映画メモ】実写版 シンデレラ

■公開:2015年/アメリカ、日本
■原題:Cinderella
■監督:ケネス・ブラナー
■キャスト:リリー・ジェームズ、ケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム・カーター、リチャード・マッテンなど

※ネタバレあり。

「目には目を・・・」とよく言うけれど、何か酷いことをされたとき「絶対に同じところまでは落ちてなんかやらない」というプライドを持っていたいと私は思っている。

酷い目に遭ったとき、

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ユメカの時代(8)(最終章)

…しばらくして、ユメカの元に、1人の男が現れました。

 「ケガしてるんだろ…? オレにのっかっていけ。」

 少し無愛想な言い方でしたが、何か、ユメカにとっては、見覚えがある人だったので、ひとまず、そうすることにしました。

 「ありがとう、助かるわ。」ユメカは、そう言って、彼が一体、誰だったのか、思い出すので、精一杯でした。 そうしているうちに、ユメカは、家に帰ることが出来ました。

 その時

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葛藤と死は隣り合わせ。

私は、人生を諦めたときがある。

一度だけ…と言えたら、それはどんなに良いことだろうか。私は何度か自分を追い込むほどに、真面目すぎたのだ。

覚えているのは高校生の時、19歳の時、22歳、そして23〜25歳。

その分岐点で、私は何度選択肢を間違えきたのだろうとふと考える時がある。

今日は、そんな過去の自分を振り返りたい。

・・・

進学するかどうかで失敗した。

進学するにしても、もし専門学

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雨男 最終話 祝福の雨、約束の虹

【恋愛小説】『雨男 ~嘆きの谷と、祝福の~』エピローグ

 離陸から何分も経っていないのに、驟は座席の横の小さな窓にかじりついた。
「ヒコーキに乗ろう」そう提案したのは、虹子のほうだ。
 驟ははじめ、尻込みした。驚いたことに、これまで飛行機に乗った経験がないというのと、〝他の乗客の迷惑になったらいけない〟というのが理由だった。究極の雨男だから――なんか危険なことになったらまずい、と。

 窓の外は

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舞台「山田邦子の門」を観て

芸能生活40周年記念公演ということで、観てきました!東京公演最終日!場所は紀伊國屋サザンシアター。初めて行きましたが、アクセスも良く、清潔感があって快適に観賞できました。

正直最初のうちは、僕が舞台やミュージカルを見慣れていないせいか、設定がよくわからず変な感じが続いていたのですが、中盤から話がどんどん展開してつながっていって、終盤では個々のキャラクターが際立ってきて見事に引き込まれました。

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