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鬱病記_20230514

抗うつ剤の眠気を晴らすため、朝コーヒーを飲むのだけど、
カフェインのせいで決まってマリアナ海溝に突き落とされてしまう。
最初の内は必死にもがいていたけど、今となっては抵抗もしない。
ただひたすら、底の底の方まで沈み込むに身を任せている。

白い大きな光が、揺らめきながら青の中にしぼんでいく。
身の回りをバブルが包む。
やがて青は群青へ。
バブルの音もしなくなり、無音に心臓の鼓動だけが身を包む。
ピーンと張った静寂に心臓の振動だけ。

5分か10分ほどして目を覚ます。
陳腐な妄想でもうつ症状を少し瞑想に転換できたことを
変な例えだが誇りに思う。

目を覚ましたところで、
身体は動かない。
動かす気にならない。
眼はただひたすら天井を捉え、
ときどきぼやけては、
カフェインで覚醒した神経が
再び眠ることを許さずに
明滅する何かをずっと映し出している。

カーテン越しに日が昇り
やがて暮れていき
闇が訪れる。

何のために今日一日が始まり
終わっていくのか。
疑問に思うことすら煩わしい。

今日のBGM
bola / Soup

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