KUBO/クボ 二本の弦の秘密を見た感想とネタバレ考察

NHKEテレで放送されたKUBO/クボ 二本の弦の秘密を見ました。
日本では2017年に公開です。
存在は知っていましたが、初めて見ました。
今更見た感じです。

私が好きなシーンはクワガタがクボの父ハンゾウだと判明したシーンです。
サルが母なのは不思議なチカラでまあありそうだなってのは想像できるんですけど死んだと思われていて、尚且つ自分を「ハンゾウの家臣」だと思い込んでいたクワガタ本人がハンゾウだったというのが好きでした。

考察

まず、月の住人はかぐや姫ベースですよね。
月の住人は完璧で感情がなくて不死身で…、クボでは不思議なチカラを持っています。
クボの母親は三味線で紙を操っていた等々…

クボの母親が朝にはボーッとしてて夕方に動き出すのは認知症でよく見られる夕暮れ症候群ではないかなって思いました。
夕方〜夜にかけて人間は副交感神経が優位になり感情的になると言われています。
その描写をされているとクボがヤングケアラーとして描かれるのにかなりリアルみがありますし、グロい。

私が思ったのは、普通にストーリーを見て月の帝が全てを忘れ去った白内障の祖父として現れるシーンなのですが、このシーンは白内障で認知症の祖父に暴力を振るわれ失明した孫クボとも捉えられるのではと思い怖かったです。
それまでのストーリーは亡き両親や祖父から聞いた話、もしくは駆け落ちした両親が祖父を悪者のモチーフとした物語だった…とかも考えることができます。
村人があなたは優しい人と言うのも月の帝の新しい設定ではなく本当のことを言っていたのかもしれません。

私がチャーリーとチョコレート工場を初めて見た時、ウィリーウォンカの狂気の世界がチャーリーとその家族ごと取り込むバッドエンドに見えたみたいな恐怖でした。

いずれにせよ物語通りの普通のストーリーとして見るのも面白い作品でしたし、これ全部ストップモーション?!っていうのも思いました。

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