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薬探しの旅


アレルギーがひどくなった

最近部屋の大掃除をした。

自慢じゃないが、私は発達障害を患っていることもあって、親の助けがないと部屋の片付けが難しい。そこでDIY好きの父親が推しやぬいぐるみたちの「神棚」やバッグの収納棚を作ってくれた。それを置くために机の上などホコリだらけだった場所の掃除機がけをした。

それが災いしたのか、花粉症に加えてハウスダストで目と喉がかゆくなり、当然鼻水は出っぱななしだ。しかも外はイネ科の花粉が飛んでいる時期だ。

私は通年性の花粉症なので1年間薬は飲みっぱなしなのだが、もはやいつもの薬では聞かないほど症状が重くなってしまった。

精神科に通い始めてから薬を変えた

実は以前からオロパタジン塩酸塩という強めの抗ヒスタミン剤を飲んでいたが、向精神薬を飲み始めてから飲み合わせのせいか、眠くなるようになってしまった。だからといって薬を弱いものにするわけにはいかない。そこで私はメーカーMのものからメーカーYのジェネリックに薬を変更した。

正確に言うと通院先を変えたため、メーカーが変わったのだ。

するとどうだろう。
眠気がピッタリ収まったはいいが、効果が薄くなった。
メーカーMの錠剤を飲んでいた時はティッシュペーパーなんて持ち歩くことなかったのに、メーカーYに変えた途端持ち歩かないと不安な程度にしか効果がない。

「このYの薬で今回の症状に立ち向かうのは無理だ。」

そう判断した私はMのオロパタジン塩酸塩を求めて薬局を変えた。

ついでに転院してみた

上記で通院先を変えたとかいたが、この後の医者もまた今ひとつなのだ。
アレルギー科なのに鼻の腫れも見ようとしないし、患者の申告ベースでしか薬を出さないのだ。Yにメーカーを変えたところ薬の効果が弱くなったことを話しても基本的には厚生労働省の言い分しか返ってこない。
「成分は同じですから効果が変わると言うことはないはずなんですが、
 メーカーによって効果が違うかは誰も試したことがないのでわかりません。」

今回は点眼薬も欲しいし、転院してみようと親の勧めで別の医院に相談した。

薬探しの旅が始まる

2回目の転院、いつもより目と喉が異常に痒いこと、Mの薬の方が効くので今回は眠気に関しては目を瞑って効果優先でYじゃない方を処方して欲しいことを相談した。転院する前はMの方をもらっていたことも話した。

すると当然なのだが
「Mで処方箋を書きますが、薬局によって在庫が異なるので、
 転院前に出してもらっていた薬局へ行って在庫があるか聞いてみてください。」
との返答をもらった。

近所には3つ薬局がある。
1箇所目、最寄りの薬局で聞いてみると取り扱いはS社しかないと言う。メーカーSのオロパタジン塩酸塩は飲んだことがない。転院前の薬局ならきっとM社のものがあるはずだから聞いてみよう。
しかし結論、そう簡単にはいかなかった。

転院前の薬局に行くと
「以前は確かにMのものを扱っていたが現在はYしか入ってきていません。
 今後もMのものを取り扱わない可能性が高いですね。」
とのこと。
これでは話にならない。

もう1つ近所に調剤薬局があるからそこで何があるか聞いてみよう。

結果は1箇所目と同じS社だった。
私は諦めてメーカーSのオロパタジン塩酸塩をお願いした。

まだ飲んでいないので効果はわからないが、今飲んでいるものより効果があることを祈ろう。あとあまり眠くならないことも。

「成分は同じです」

話は変わるが婦人科でホルモン剤を処方された時に担当医に聞いてみた。
「薬局でジェネリックを勧められたんですが、実際のところどうなんでしょう?」
すると先生は
「ジェネリックでもいいけど、日本製の物にしてね。
 途上国で作っている物は安全性が低いこともあるから薬局で聞いてみて。」

質問5
ジェネリック医薬品の原薬は海外の粗悪なものを 使っているのではないか。
(…)
万が一、純度の低い粗悪な原薬が製剤にそのまま使用されているとすれば、その医薬品の有効性や安全性に悪い影響を及ぼすこともあり得るでしょう。
しかし実際には、承認審査の段階で、原薬及び製剤それぞれの品質がともに先発医薬品の品質と同等あるいはそれ以上であるかどうかを審査するとともに、製剤の生物学的同等性が保証されているかどうかを審査し、問題のない医薬品のみが承認されています。
また、原薬の純度に関する審 査にあたっては、日米EU医薬品規制調和国際会議 (ICH)の合意に基づく「新有効成分含有医薬品のうち原薬の不純物に関するガイドライン」を、ジェネリック医薬品についてもそのまま準用しています。

ジェネリック医薬品への 疑問に答えます

上記の通り労働省のリーフレットには原薬の安全性には言及してはいるが、
それ以外の成分については言及がない。
薬局でジェネリック薬の原産国について問い合わせたが、
「現在処方されているお薬は日本製です。」
という見当違いな答えが返ってきて面倒くさくなってしまった。婦人科も用事がなくなってしまったのであれから行っていない。

まあ、爪水虫の薬に睡眠導入剤成分が混入した問題も記憶に新しいし、日本製だからと言って必ずしも安全とは言い切れないかも切れない。

また今回の「メーカーによって効かない問題」は

こうした事象が起こる原因として、まず、「プラセボ効果」のような心理的な要因が考えられます。

ジェネリック医薬品への 疑問に答えます

としながらも、医薬品に問題がある場合に関しては以下の通りの回答だ。

そこで、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の「ジェネリック医薬品相談窓口」(くすり相談窓口)(※14)に寄せられた医療関係者からの意見や質問、あるいは、学会発表や学術論文に掲載されたジェネリック医薬品に関する問題事例のうち、科学的な検証が必要なものについて、国立医薬品食品衛生研究所に設置された「ジェネリック医薬品品質情報検討会」において、必要に応じて公的機関で実際に品質等の試験を実施することにより、学術的な検討を行っています(図表2参照)。

ジェネリック医薬品への 疑問に答えます

つまり医療関係者が「ジェネリック医薬品相談窓口」に私の話を報告しない限り、科学的には検討されないし、この試験結果を読み解けという話になってくる。

要は眠かったり効果が弱かったりするように感じるのは気のせいかもしれないし、気のせいじゃないかもしれない。

とはいえ私はラッキー

抗アレルギー薬に関してはこの有様だが、向精神薬に関しては大変な思いはしたことない。

そもそも先生は「ジェネリックにしないでください。」と断言している。
そして私は処方された抗うつ剤が特に効果覿面で、よく精神を患っている方から聞くような「薬が効かない」といった悩みはない。
本当に幸運なことだ。

抗精神薬については書けることは色々ある気もするがまた今度にしよう。

#医療 #ヘルスケア #ジェネリック #薬局 #花粉症 #アレルギー #抗ヒスタミン剤

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