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推しを追いかけて - 日帰り旅編 -

以前こんな記事を書きました。

例の旅から帰ってきたのでその報告をしたいと思います。


早朝フライトで羽田から関空へ

午前3:30。私は羽田に向かうべく起床しました。空港までは父が見送ってくれるというので車で向かうことになりました。

準備は万端。タイムスケジュール、航空便の予約、持ち物のチェックリスト、そしてラウンジの場所が書かれたファイルを印刷し、アナログで持ち物をチェック。iPhoneのカレンダーにも旅程を全て登録し、保安検査の通過時間など大事なスケジュールは全て通知が来るように設定しました。電車も目的のもの以外の代替便も登録しておきました。

5:40頃、羽田空港へ到着しました。まず朝食を買おうと思ったのですがお店は6時開店。それまでにチェックインすることにしました。私は障害者手帳を持っていて、その割引があるのでカウンターでのチェックインになります。行きの便と帰りの便、同時にチェックインできるとのことだったのでそのようにお願いしました。予約したのは日本航空。幼い頃から利用しており馴染みがありますし、一番安かったのです。

お店も開き始めたので、お土産屋さんでおにぎりを買いました。家でも軽く食事は取ってきたし、空弁を買うほど空腹ではなかったのです。

しかし便利な時代になりました。いつ頃だったか、自動チェックイン機が設置されただけでも驚いたものですが、今や機内への荷物預かりも自動です。「いいな〜、やってみたいな〜」と機械を横目に保安検査へ向かいました。父に「じゃあ、行ってくるね。」と告げ、保安検査証受け取り機のフラッパーゲートを通りました。

推しと一緒に。出発は6:55時。ゲート18まではちょっと歩きます。

まだ搭乗まで時間に余裕があるのでラウンジを利用することにしました。私が持っているカードの優待で無料で入れるPower Lounge Northでモーニングコーヒー片手に飛行機を眺めていました。運良くスカイマークのピカチュウジェットと遭遇しました。

スカイマーク ピカチュウジェット(BC2)。タキシングを始めたところだったようです。

そしてコーヒーを飲みきる頃には6:30。ゲートへ向かい少し待機したところですぐにボーディング開始。外は雨が降り始めた頃でした。定刻に出発しました。

実は私リンジェ、初めて日本の国内線を利用しました。パスポートのいらないフライトは全くもって初めてです。とにかく驚いたのがフライトの短さ。
飲み物の提供が始まりJALお馴染みのオリジナルドリンク「スカイタイム」をいただくとしばらくした後カップが回収され、その後すぐに機長から"Cabin crew prepare for landing"のアナウンスが。え?もう?もう着くの?と若干焦りました。当然です。私が経験してきたほとんどのフライトは11時間前後でしたから。機内で絶対寝るだろうなと思ってメガネで来たのに寝入る間も無く到着してしまいました。

天気は快晴。
関空は到着も出発と同じエリアを通って出口へ向かうんですね。ちょっとびっくりしました。

鉄道で大阪城近辺へ

8:45頃、関西空港駅で大阪環状線接続の電車を待っているとハローキティ仕様のはるかが到着。ハローキティも私の立派な推しなので大変嬉しかったです。

デザイン3 「かんざし」。大阪を経由し京都へ行くようです。

森ノ宮で降りてキューズモールで早めの昼食をとりました。せっかく大阪に来たのだしとたこ焼きを注文。イイダコまるごと一個入りです。

推しのちびぐるみ(エプロン姿)と一緒に。後で推しに会うので青海苔は抜きで。

食べ終わる頃には11時。ライブは13時開場なのでまだ時間に余裕があります。せっかく近いので大阪城に寄ってみます。

公園内は道が入り組んでいて、よく見ると天守閣への入り口は反対側だと気付いたのでアホほど歩きました。到着してみると夏休みで天守閣は激混み。中に入ってみている時間はなさそうでした。外観だけ眺めてあとは歩き疲れたので公園内でベンチに腰を下ろして涼んでいました。いい運動になったと思うことにしましょう。

激混みの大阪城天守閣。中国韓国の近隣諸国だけでなく様々な国から観光客が訪れていました。

ついに会場へ

12:30公園を出て間も無く会場へ着きました。椅子はなかったもののテントとミストファンがあり、涼をとれる工夫がされていました。フードワゴンやドリンクスタンドも出ており、中でも売れ行きがよかったのがやはりかき氷。今回のイベントはWarai Mirai Fesといって一般社団法人チーム関西が主催する万博へ向けてSDGsを広める活動を含むものなのですが、なんと売られているかき氷、500円で持ち帰れるタンブラー付きなのです。予想外のお土産です。イベント価格でこれは安い。

コーラ味。食器洗い場があり、食べ終わったらその場で洗ってタンブラーとして持ち帰りできます。

いよいよ開場

中へ入りチケットにスタンプを押してもらうと、協賛企業である美酢さんからサンプルの「アップル&カモミール」と「いちご&ジャスミン」が配られました。ライブ中叫びすぎて喉が枯れたのでMC中とライブ終わりに飲みましたが喉に沁みる沁みる(ただのアホです、すんません)。
味は美味しかったので次は普通状態の喉でトライしたいと思います。

会場内にはライブ限定特別ブースが設置されておりOWVと釣り具のDAIWAさんによるコラボの軌跡や衣装、メンバーの等身大パネルの展示がなされていました。何より驚いたのがDAIWAの社長さん自らが廃棄漁網を片手にファンに実際に触らせながら、その漁網がペレットになり、そのペレットが繊維化され衣類になることを説明していたこと。若年層にも理解を深めてもらおうと自らフロントに立つ姿勢には感銘を受けました。

実際にライブツアーにて着用されていた衣装。廃棄漁網を繊維化し、染色、縫製することで出来上がる。

会場内の席に着くとCMが流れており、協賛企業以外にも多数の企業が環境問題への取り組みをアピールしていました。中には珍しいものもあって吉本芸人が17の持続可能な開発目標を歌とイラストで解説するもの。村上ショージからEXITまで勢揃いでなかなか手が込んでいました。

いざライブ本番とノベルティお渡し会へ

今回は60分と時間の限られたライブということで、あまりMCも長くはなく曲を畳み掛けるスタイル。そして途中ではDAIWA×OWV漁網アップサイクルプロジェクトのYouTube映像を見ながらメンバーがコメントしたりしていて、いつものライブというよりはやはり盛大なコラボイベントという感じでした。MCも「サスティナブルな取り組み」について各々話をしたりもしていました。
彼らの8月最後のイベントということもあり、サマーソングを詰め込んだライブでした。声出しもOKということで精一杯楽しみました。

そして待ちに待ったお渡し会。リサイクルしたい古着を持ち込むとノベルティがメンバーから手渡しされます。メンバー二人づつにレーンが分かれスタッフに指示されたレーンへ移動する形で実施。
実はリンジェ、デビュー当時から彼らを応援してきたわけですが対面のイベントは初めて。どんなもんだったかというとライブの記憶が飛ぶほど彼らは光を放っていました。特に佐野文哉くんは「ありがとう。また来てね。」とノベルティを渡してくれたのだけれど、優しい眼差しだった。あの表情は忘れられない。

会場を出たあと、みんな再び展示ブースのレーンに並んでノベルティであるフライトタグを持って記念撮影していました。当然そこに加わる私。

フライトタグとちびぐるみと一緒に。
漁網アップサイクルプロジェクトの詳細パネル

ライブ会場を後に関空へ

あとはもう帰るだけ。会場では余った美酢を配っていたのですが「すみません、飛行機なんでお気持ちだけいただきます」と言い残し現地を後にしました。

リンジェ、日本の地理にめちゃくちゃ疎い上に方向音痴なのですが、なぜか予備知識として

「大阪環状線は山手線のように走っているが、乗る列車や車両を間違えると明後日の方向に連れていかれる」

ということをなぜか知っていました。
森ノ宮駅に着くとちょうどJR関空快速が到着。迷わず乗り込みました。すると衝撃のアナウンスが。

「1号車から4号車は関西国際空港へ参ります。5号車から8号車は和歌山へ参ります。お乗り間違えのないようご注意ください。」

出たよ、噂のやつ。
しかし心配はありません。私が乗り込んだのは3号車。
それより知らなくて驚いたのがボックス席にやってきた女性が背もたれをこちら側に倒してボックスではなく2列シートに変えたこと。そんなことできるんですね。知りませんでした。これは便利です。

スカイゲートブリッジから見える夕日。とても綺麗でした。

こうして無事関空へ戻ってくることができました。チェックインも羽田で済ませたのでそのまま保安検査へ進みます。保安検査後にレストランがあることも下調べ済みです。
写真は撮り損ねたのですが、面白い取り組みだなと思ったのは保安検査官の態度をボタンで評価できるようになっていたこと。ほとんどの方がスルーしてしまうのでしょうけどとても珍しく、目を引きました。

さて夕食です。大阪に来たらこれを飲まずには帰れません。

念願のひやしあめ。最高に美味しかったです。

私、リンジェは関西にほとんど縁がないのですがひやしあめは本気で好きです。東京で物産展があると「ひやしあめの素」を買うほどです。炭酸で割るとジンジャーエールみたいで美味しいですよ。「せやったらジンジャーエールでええやないかい!」と思うかもしれませんが違うんです。麦芽水飴の角のない柔らかい甘さが良いのです。全然違います。ぜひお試しあれ。
そして食事はやはりお好み焼き。オーソドックスに豚玉にしました。お昼に引き続きコテコテの大阪ディナーに大満足です。
しかし驚いたのは従業員さんが全員外国人だったこと。関西に遊びに来た日本人を関西の外国人がもてなしてくれる。全員笑顔も気配りも日本式で完璧でした。すごい頑張りです。

食べ終わったのは19:30頃。フライトは21:05なのでまだだいぶ時間があります。せっかくなのでお土産を見ていくことにしました。すると冷凍の「蓬莱の豚まん」(なんと7時間常温でOK)を発見しました。母に「買って帰ったら食べる?」とSMSを送ったら「自分が食べたかったら買ってきたら?」と的外れな返事が。私の母はちょっとズレているのです。「私はお土産として言ってるの😠じゃあ買わない!」と送ったら「パパが食べたがってるから買ってきて」と返事が。父が気を利かせてくれたのでしょう。
ちなみに自分にはこんなものを思わず購入してしまいました。

ミャクミャク様アクスタといのちの輝きくんキーホルダー。

Twitter(現X)で散々話題になったヤツらのグッズです。ミャクミャクのアクスタは何種類もあったのですが一番ポーズがかわいいのにしました。一番売れていたようです。

すったもんだやってるうちにゲートに着いたのは20時頃。出発は21:05時。途中にラウンジもなかったのでゲート前でのんびり旅の記録動画を作ったりすることにしました。するとまたもや予想だにしていなかったアナウンスが。

「使用機材の到着が遅れていますため、当フライトは21:30出発を予定しております。お客様にお降りいただいたのち清掃および点検を行い次第搭乗を開始いたします。詳細がわかり次第改めてお知らせいたします。」

まさかのディレイ。しかもFlightradar24を見るとこの便は遅れの常習犯のようです。「明日は午前中から夕方まで委託訓練なんだけどなあ、、、」と思いながら待っていると搭乗は5分早まり21:25へ変更されました。大差あれへんがな。

乗り込むとあっという間にタキシングを始め、ラインアップなしで最優先で離陸しました。あっという間の上空へ行き、シートベルトサインが消えました。

今回は飲み物はコンソメスープをお願いしました。飲みながら前方ディスプレイを見ているとこんな映像が。

こんなところにもSDGs

良い選択をしたなと思いました。CO2排出量実質ゼロのフライトに乗って廃棄漁網アップサイクルプロジェクトのイベントに向かって帰ってくる。なかなか意義深いことしてるじゃん、自分。

そしてまた飲み終わりカップを回収され、落ち着いたところで"Cabin crew prepare for landing"です。寝る暇なんてありません。そもそもなぜか全く眠くならないのです。

そして少し遅れて22:45に羽田に到着しました。迎えにきてくれていた父と合流しました。そしてまっすぐ帰宅。

長い一日の終わり

こうして私の初めての一人旅は終了しました。
結論から言うと行ってよかったです。イベント、ライブ自体が楽しかったのはもちろんですが、障害者の自分でも一人でここまで行動できるんだと自信につながりました。「実は日帰りで大阪に行くんです」と精神科の先生に話した時、先生は少し心配そうな表情をされていたのですが、何事もなく無事帰れたことを報告したところ「よかった!以前のリンジェさんとは全然違ってエネルギッシュですね」と笑顔。翌日の障害者委託訓練も遅刻・早退することなく受講することができました。

それから薬を飲み始めてからよかったなと思うことは気軽に企業などへ問い合わせのメールが送れるようになったことなのですが、OWVのファンとしてDAIWAさんへ感謝を伝えるべくお客様センターへメールすることにしました。
今回のコラボを通してより環境問題への意識が高まったこと、社長さんが自らブースに立っていらしたことに感銘を受けたこと、今回旅に出るにあたりDAIWAさんの商品を購入して活用してとてもよかったこと、今後もOWVとのサスティナブルな取り組みをぜひ続けて欲しいこと、お渡し会でメンバーが着用していたTシャツがとてもかわいくて市販されていれば商品名を教えてほしいこと。
後日返信をいただくことができました。テンプレートではなく、内容をしっかり読んだ上でのお返事でした。嬉しかったです。

このメールのやり取りを持って私の大阪弾丸旅行は終了しました。

改めて、自分の病気の寛解を感じることができましたし、もしこれを読んだ人が"EARTH-FRIENDLY"な気持ちを持っていただけたら幸いです。

長くなりましたが、読んで最後までいただきありがとうございました。

今回の戦利品とちびぐるみ達。これら以上の何かを得た気がします。

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