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能登半島地震 破壊され続けて③ 自宅の話の続き

1月1日震度6強

揺れで家が倒壊することは無かったが、すぐに津波警報がでて逃げたため、家の状態はわからなかった。


1月2日帰宅

津波はかなり近くまで来たようだが自宅までは到達していなかった。避難する時、海側の道を選ばなかったのは正解だったようだ。もし、海側の道を進んでいたらどうなっていたか・・想像するだけでゾッとする。

家は一見大丈夫そうに見えた。ブロック塀の一部が崩れそうになってはいたが、3日前修理を終えたばかりの屋根も外壁も綺麗なままの姿。ホッとしながら家に入ろうした時、違和感を感じた。


家がちぎれてる?そして柱が・・・

私の家は2つの建物を渡り廊下でくっつけた造りになっている。1階は玄関があるため渡り廊下のみ接続されコの字になってり、2階は渡り廊下に物置スペースがあったのだが、そのつなぎ目に隙間ができていた。違和感の正体はこれだった。あわてて2階に駆け上がり確認すると、隙間から空が見えた。
更に、2階の物置部分を支えるために補強してあったと思われる柱が数センチ動いていた。後日、応急危険度判定の紙が貼ってあったが、やはり“接続部落下のおそれ”と書かれていた。
玄関から出てすぐの場所なのに・・また大きな地震が来たら逃げ場所は無い。


室内の謎の亀裂

家の外だけでもメンタルはズタズタだったのに、家の中の散乱具合で更に気が滅入る。それでも、なんとか居間を片付け休憩スペースをつくることができた。
少し休憩をとり作業を再開させてすぐのことだった。落ちていた本を拾い上げると黒い棒のようなものが見える。「なんだこれ?」手を伸ばす。それは棒ではなく亀裂だった。部屋を横断する幅3センチほどの亀裂。ハッとして外に飛び出した。ブロック塀の崩れ、基礎のヒビ、窓枠のゆがみ、全て亀裂の延長線上。もう、本当に疲れてしまって、その日の作業はやめてしまった。


罹災証明と今後

今回の判定は準半壊だった。2023年の地震では一部損壊。屋根と外壁をなおしていなかったら半壊くらいになったのだろうか?次は修理代いくらかかるのか。まだ、2023年の支払いもすんでいないのに。
噂では職人さん達も2次避難されているらしく、2023年以上の修理の順番待ちになりそうだ。
あぁ、しんどい。


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