さち

令和6年能登半島地震で被災しました。

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令和6年能登半島地震で被災しました。

最近の記事

能登半島地震 水はまだ出ないが一歩前進 

家の前まで通水したが 地震から3ヶ月半、家のあるエリアが通水した。待ちに待った通水だった。県外から来られている〇〇市職員さんの作業を見守る。というより凝視。あれだけ見られていたら、作業しづらかっただろう。ガツガツしていて申し訳ありません。そして、遠路はるばる作業に来てくださって、ありがとうございます。 そして、いよいよ時は来た。手渡しで通水のチラシを受け取り、早速、水道の元栓をひねってみる。くるくるくるくる。水を出してもいないのに高速回転するメーター。家の中で蛇口をひねるが

    • 能登半島地震 サバイバルな自宅での生活

      水はまだ出ない まだ、通水していない。通水したとしても、自宅内で漏水していたら、それは個人で業者さんにお願いしなければならない。それも順番待ちで、いつになるかわからないのだという。業者さんも遠方に避難したり、仕事をやめたりと人手不足なのだそうだ。まだまだ人間らしい生活はできないようだ。 食事 すっかり減ってしまった炊き出し。1日1回あるかないかの世界。行列に並び1時間は待つ。無職だから耐えるしかない。 ご飯を炊けるだけ炊いて全て冷凍した。水を使うのは最小限にしたい。時短

      • 能登半島地震 避難所での生活③ 避難後期のトイレ

        仮設トイレが来た 待ちに待った仮設トイレが設置された。これは大専用として利用することになった。2階3階の高齢の方にとっては利用しづらさは変わらないかもしれないが、1階のトイレの衛生状態は格段に改善されるはず。 避難所の仮設トイレは、暗い、汚い、遠い、危ない、と、よく言われているが、この避難所の仮設トイレは人通りが一番多い廊下を出てすぐにあり、トイレ前も明るくて、安心して利用できたと思う。人通りが多い分、少し人目が気になるが、贅沢は言っていられない。 汚いに関しては・・・時間

        • 能登半島地震 避難所での生活② 避難初期のトイレ

          トイレの水が出ない 避難所のトイレは避難直後は普通に使えたようだが、すぐに水が止まってしまったらしい。あっという間にトイレは大変なことになってしまった。 トイレに行くのが嫌で嫌でたまらず、体に悪いとわかっていながら、水を飲むのを控え、極限まで我慢を繰り返した。だけど、あのトイレで用を足すことの方がよっぽど体に悪い気がした。 やや改善したが・・・ 誰かトイレの使い方について指導する人でも入ったのかもしれない。トイレがキレイになり、紙は流さず黒い袋に捨てる、大は1階の決めら

        能登半島地震 水はまだ出ないが一歩前進 

          能登半島地震 避難所での生活① 居場所がない

          出遅れた 1月2日、夜明けとともに避難所を出る。海の側に停めてあった車は、津波被害にあったようだが、駐車場の端の除雪した雪山に引っかかって残っていた。幸いエンジンも大丈夫そうだ。バキバキに割れ沈下している駐車場から、1時間がかりで救出した。 その後、自宅に帰り、避難所に持っていくものの準備をした。なんとか引っ張り出した毛布を4枚、寝床用の段ボール、残っていたお菓子。家の中はめちゃくちゃだったので、思った以上に時間がかかかる。更に、避難所は駐車場が少ない為、荷物を運ぶのに徒歩

          能登半島地震 避難所での生活① 居場所がない

          能登半島地震 破壊され続けて③ 自宅の話の続き

          1月1日震度6強 揺れで家が倒壊することは無かったが、すぐに津波警報がでて逃げたため、家の状態はわからなかった。 1月2日帰宅 津波はかなり近くまで来たようだが自宅までは到達していなかった。避難する時、海側の道を選ばなかったのは正解だったようだ。もし、海側の道を進んでいたらどうなっていたか・・想像するだけでゾッとする。 家は一見大丈夫そうに見えた。ブロック塀の一部が崩れそうになってはいたが、3日前修理を終えたばかりの屋根も外壁も綺麗なままの姿。ホッとしながら家に入ろう

          能登半島地震 破壊され続けて③ 自宅の話の続き

          ブルーインパルスが能登へ

          ブルーインパルスが能登半島に来てくれました。 音が聞こえてきて慌ててカメラを立ち上げたのですが撮影失敗です。 どこから来るからわかずキョロキョロしている間に凄いスピードで通過。 ごっつい雲がたくさん出ていて見失ってしまいそう。 久しぶりに空を見上げた気がします。 元気でました。ありがとう、ブルーインパルス。

          ブルーインパルスが能登へ

          能登半島地震 破壊され続けて② 自宅

          2022年6月震度6弱 揺れた時のことは、もう忘れてしまったが、酷かったことだけは間違いない。家の中は物が落ちまくり、家の外は何かがポロポロ落ちていた。 よそのお宅の屋根に茶色いモノが見えたので、ウチもマズいのではないかと棒にスマホを括り付け、2階の窓から動画を撮った。 よくわからなかったが、瓦が少しズレてる? いつもお世話になっている大工さんに連絡し屋根に登ってもらった。幸い屋根の状態はそこまで酷くはなく、大工さんがなんとかしてくれたが、そろそろ屋根の葺き替えが必要かもと

          能登半島地震 破壊され続けて② 自宅

          能登半島地震 破壊され続けて① 見附島

          数年前から始まった群発地震。 2022年6月震度6弱 2023年5月震度6強 そして2024年1月震度6強 どんどん間隔が短くなり、どんどんパワーアップして襲いかかり、全てのものを破壊していった。 奥能登珠洲市の見附島も大きな被害を受けた。 見附島。 珠洲市のシンボル的存在。 そして、地元民にとっては慣れ親しんだ存在。 それが、大きな地震がある度に土煙をたてながら崩れ落ちていく。どんどん痩せ細っていき、最後には見たこともない姿になってしまった。 もう元には戻らんのやな。

          能登半島地震 破壊され続けて① 見附島

          能登半島地震 避難所初日 寒さとの闘い

          避難所前 ようやく避難所である学校前にたどりついた。 ホッとした途端に急に寒さが襲いかかってくる。慌てて飛び出してきたので、上着を着ていなかったし、足元にいたってはクロックス。寒いはずだ。逃げているあいだ寒さを感じなかったのは興奮していたからだろうか。  避難所はまだ入れないようで、外はたくさんのひとで埋め尽くされていた。よく見ると、しっかり防寒スタイルで防災リュックにヘルメット姿の人もいる。普段からちゃんと備えているのだろう。 希望 辺りが暗くなり始めた頃、ようやく校

          能登半島地震 避難所初日 寒さとの闘い

          能登半島地震 1月1日

          16時06分 慌てて外に飛び出した。辺りを見回すが通りには誰もいない。大きな地震があると、皆んな外に飛び出して来るはずなのに、その日は誰も出てこない。お正月だから初詣にでも行っているのだろうか。 しばらく様子を見ていたが、もう大丈夫だろうと判断し、話し込んでいる夫と息子を残し家にもどった。 16時10分 家の中は物が何個か落ちていて、それを拾い上げた瞬間だった。かたっ。何かが動いた音が聞こえた後から数秒の記憶は無い。気づいたら、道路の端にしゃがみ込み、大きく揺れる電柱と

          能登半島地震 1月1日