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能登半島地震 避難所での生活③ 避難後期のトイレ

仮設トイレが来た

待ちに待った仮設トイレが設置された。これは大専用として利用することになった。2階3階の高齢の方にとっては利用しづらさは変わらないかもしれないが、1階のトイレの衛生状態は格段に改善されるはず。
避難所の仮設トイレは、暗い、汚い、遠い、危ない、と、よく言われているが、この避難所の仮設トイレは人通りが一番多い廊下を出てすぐにあり、トイレ前も明るくて、安心して利用できたと思う。人通りが多い分、少し人目が気になるが、贅沢は言っていられない。
汚いに関しては・・・時間と共に汚れてくるのは仕方ないことだと諦めていたが、臭いがどんどんキツくなっていくのが辛かった。


凝固剤がきた

地震発生からどれだけ経っていたのかは覚えていないが、仮設トイレ設置からしばらくして、ようやく凝固剤が届いた。凝固剤だけ他の物資より届くのが遅かったのだが、備蓄がすくなかったのだろうか?できれば、もっと早くに欲しかった。そう思うくらい凝固剤の存在は素晴らしい。便器から汚物は消え、臭いも気にならなくなった。
問題点をあげれば、ゴミが増えるということ。大人数の避難所。あっというまに汚物入れは山盛りになり、それを3階から1階のゴミ捨て場に運ぶのがしんどい。固めたとはいえ、それは尿。重量はそこそこある。1回の量が150mlとして、1日に5回排泄するとして、3階の住人が100人いるとして・・・考えるのはやめた。ただひたすら運ぶだけ。


私はその後避難所をでたが、3月中旬、避難所は水が使えるようになったらしい。通水までに2ヶ月半、よかったです。

普段、当たり前のように使っているトイレが使えないって、こんなに大変だと思わなかった。食事は一食二食抜いてもなんとかなるが、排泄は待ったなし。しかも、1日数回はトイレのお世話になるのだから。1日でも早く、市内全域通水することを祈る。

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