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能登半島地震 避難所での生活② 避難初期のトイレ

トイレの水が出ない

避難所のトイレは避難直後は普通に使えたようだが、すぐに水が止まってしまったらしい。あっという間にトイレは大変なことになってしまった。
トイレに行くのが嫌で嫌でたまらず、体に悪いとわかっていながら、水を飲むのを控え、極限まで我慢を繰り返した。だけど、あのトイレで用を足すことの方がよっぽど体に悪い気がした。

やや改善したが・・・

誰かトイレの使い方について指導する人でも入ったのかもしれない。トイレがキレイになり、紙は流さず黒い袋に捨てる大は1階の決められたトイレのみ、など新しいルールが決められた。男子トイレの個室は、大きな×印を描くようにテープが貼られ、使用不可と書かれていた。
これで安心してトイレを使える。そう思ったのも束の間、あっという間に元の木阿弥。男子トイレのテープバリケードは簡単に突破され、テープはズタズタになっていた。そして、女子トイレも元に戻っていった。


トイレ掃除

定期的にトイレ掃除を促す放送がかかり、トイレ掃除をする。相変わらず便器内には紙。時にはブツまで・・・それをトングで取り除くのだが、溶け始めたものは上手く取り除くことができない。
1階のトイレまで間に合わず仕方なくも理解できるし、いつものクセで紙を便器内に捨ててしまうこともあるだろう。しかし、失敗しても目の前にあるトングですぐに取り除くだけでもトイレの汚れは最小限になるはずなのだが・・・
愚痴はどれだけでも出てくるが、歩くのもやっとの高齢者が多いこと、大専用トイレがある一階は更に悲惨であることを考えると、あまり文句も言えなかった。
ただ、トイレ掃除に参加するメンバーがいつも同じ顔ぶれなのは微妙にモヤモヤした。見たくないのも触りたくないのも皆んな一緒なのだから、動ける人には、もう少し協力してもらいたかった。

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