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もし学校から保健室が消えたら?ー元保健室の先生が考察してみたー


あなたが“保健室”と聞いて浮かぶイメージはなんですか?


学校の中で唯一ホッとできる場所
ゆっくりとした時間が流れている場所
ケガの手当てをしてくれる場所
体調が悪い時に休ませてくれる場所...

などなど、人によってさまざまなイメージがあると思います。



わたしは高校で保健室の先生を10年間していたのですが
保健室に来る生徒たちは一様に
「はぁ、保健室に来ると安心する~」
と言います。



それはなぜなんでしょうか??
なぜ、保健室に来ると安心するんでしょう?



答えはズバリ、評価しない場所だからです。




国語や体育などの、教科の先生は
成績で評価しますよね。
「この子は文章読解力が無いな」とか
「運動神経が鈍いヤツなんだよな」とか。




テストの点数や通知表という形で
ハッキリ評価が表れます。



担任の先生は、あなたの態度や素行を見て
評価しています。

「この子はまじめだな」とか
「コイツはいつも授業中に寝ていて不真面目なヤツだな」とか。


生活態度は内申点という形で評価されます。
進学する際に
とくに推薦をもらいたい時には
先生からどう思われているかは
気になるところです。

成績や生活態度というフィルターを通して
自分を見られている
そんな気がしちゃうんですよね。



「いい評価をもらいたい」と思う生徒たちは
先生の前で「いい子」に思われるよう演技をするわけです。
ほんとうの自分は隠して。



偽りの自分を演じることに疲れた生徒たちは
評価をしない保健室へきて
ホッとするんですよね。




ここでは本当の自分を出していいんだ
本音を話してもいいんだ

って。



オトナにだって、そんな場所は必要なんじゃないかなって
思うんです。



仕事ができない自分でも受け入れてくれる場所
上司やお客様からの評価を気にしなくていい場所


ひとりの人として、見てくれる場所
人と人として向き合える場所



わたしの記事を読んで
気持ちが軽くなったり
「自分はそのままでいいんだな」と思えたり
踏み出す勇気を持てたり



そういう気持ちになってもらえたらいいなぁ。
そんな場所がnoteで作れたらなぁと
思っています。



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