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適応障害と統合失調

しばらくのパワハラで心に爆弾を飼うことになった。
不安の膨張を薬で抑えながら職場に通っていた。パワハラのひとを中心にいじめが流行っている。じわじわと蝕まれた心が病み、孤立して脳の中がおかしくなった。悪い妄想や幻聴がとめどなく起こるようになった。

統合失調症が発症。どこにも以前の私がいなくなった。
パズルのピースがざらざら剥がれ落ちていく。
弱くて頭の悪い自分が生まれ変わるようにと運命が促したのだろうか。

リーダー不在の幼い集団でよく起こる現象だそうで運悪く居合わせてしまった。業務にさしつかえる嫌がらせと心を傷つけるような言動が、黒いもやもやの煙となって私にまとわりつく。

苦しい。あらゆる罵詈雑言が聞こえる。放送から、お客様から、蛇口からと私の悪口が流れ出ている。心臓がきゅっと狭くなった。重い空気に溺れる。恐怖に染まった私は不審な動きをしているらしい。

統合失調症の定番。集団ストーカーに遭っている。誰かに今監視されている。トイレや風呂場が盗撮されている。盗聴され悪意のある解釈を噂されている。噂を知った初対面のひとが敵意をもっている。

妄想が暴走して止まらない。背中が寒くて重苦しい。
眠る私に視線が集まるのを感じる。現実では聞こえていないはずの騒音が耳の中でリアルに鮮明に鳴り続けている。

2023年の7月の出来事
現在その職場は退職して闘病中

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