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読書録111 井波律子著「読み切り三国志」「トリックスター群像」

中国文学者で、数多くの翻訳等もされた著者による「中国四大奇書」である「三国志演義」「西遊記」「水滸伝」「金瓶梅」に加えて「紅楼夢」の5作品について成り立ちやストーリーを解説したガイド本的読み物、二冊続けて読んだ。

特に後者は、「トリックスター」という作品世界を掻き回す存在に注目して書かれていて、着眼点が面白いため楽しく読めた。

とくに「金瓶梅」は、「水滸伝」のスピンオフでもあり、if物でもあり、2次創作でもあるっていうのが興味深く、更に「紅楼夢」は、「金瓶梅」を換骨奪胎したような、連続性のある作品群であるってのは面白い。

「金瓶梅」と「紅楼夢」は未読なんだけれど、興味が沸いたなぁ。未だハードルは高いけど(笑)

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