土木技術者が読んでおきたい書籍 ~委員によるビブリオバトル~ vol.1
若手土木技術者のみなさん、こんにちは!教育小委員会の上嶋です。
毎日暑いですね。暑い日には涼しいところで読書して自己研鑽してみてはどうでしょうか?
ということで、今回から犬の巻「土木技術者が読んでおきたい書籍~委員によるビブリオバトル~」がスタートしました。
栄えある初回に紹介する書籍は、『日本文明の謎を解く-21世紀を考えるヒント(著者:竹村公太郎)』です。
土木学会誌で半年に一度「私の本棚(若手会員も読みたくなる、読んでおきたい土木の100冊)」という特集が組まれているのをご存じでしょうか?この特集は「若手会員に読ませたい土木の100冊」として2021年4月号から開始されたもので、今回の書籍はその第1弾で紹介されました。土木学会誌での紹介文はこちら⇩⇩
この本を紹介してくれた井川委員からのコメントです。
この本は、元建設省河川局長であった著者が月刊「建設オピニオン」に連載した38篇から15篇を選び単行本として出版されたものです。内容はとてもとっつきやすくて読みやすい本でした。私が面白かったのはこちら⇩⇩⇩
・徳川家康は当時大湿地帯であった江戸を開発して都をなぜ築いたのか?江戸に入り、家康が探し当てた「宝物」とは??
・ローマ帝国衰亡は水道インフラの発達が原因?水道によって日本人の命が脅かされたことがあった??
・ピラミッドの正体は治水事業?有明海の「からみ」干拓との共通点とは??
・タクシーの自動ドアや全自動麻雀卓が開発されたのは、日本が島国で雪国だから??
土木技術者が多彩な視点から社会インフラ整備を日本の歴史や文明を絡めて言及する一冊です。タイトルや表紙はなんだか難しい内容のように感じますが、切り口がユニークで気軽に読める本です。掲載されている15篇の中にあなたの興味のある内容がきっとあるはず。ぜひ書店や図書館で手に取ってみてください!!
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