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自己家畜化と攻撃性の移行

チンパンジーの雄は雌に対して暴力的である。

雌に対して暴力をふるい、怯えさせてから交尾する。

これに対して、人間はどうだろうか?

それを現実世界で行うヒトは、DV男などと侮蔑されている。

幼少期からの教育によって、僕らは当たり前に暴力をインモラルなものと捉えている。

人間の家畜化

というほどのことではないけれども、人間の攻撃性は丸くなった。

こうなった原因の一つに「処刑」が挙げられる。

よくある処刑仮説の話ではあるが、

狩猟採集民であるヒトの集団は、暴力的にふるまい、女を含む貴重な資源を独占する個人を嫌った。そのような個人は、殺害されることで、集団から排除された。こういうことが、繰り返され、かつて野生のオオカミだったイヌが攻撃性を脱落させたように、人間もまた攻撃性を失った動物として進化した

では、現代のヒトは昔に比べて攻撃性が稀薄なのか?

僕が思うに、攻撃性のその精神性は変わらないと思う。

ただ、その精神性が表出する際のカタチが「暴力」から「糾弾」に変わっただけだと思う。

特にSNSでよく見られるが、何かやらかしてしまえば、すぐに言葉によって「叩かれる」。

その攻撃性はなんら暴力と変わらない。

肉体から精神へと攻撃の対象が変わっただけである。



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