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「お願い。ダン、行かないで!!」1968年「ウルトルラセブン最終回」史上最大の侵略(後編) 


シン・仮面ライダーに引き続き。

来年は、仮面ライダー555の20年ぶりの続編。

そして、この9月には、なんと55年ぶりに、ウルトラセブンの続編。

これまでにも、幾度かセブンの平成リメイク版はありましたけど、事実上、真の復活編となるこちらの作品。

なんといっても、当時のモロボシ・ダンと、アンヌが新しい役者さんでなく、ヒューマン・バーチャリティーで現代に蘇るという喜びに浸っています。

モノはなくても夢があった心豊かなあの時代


正確には、わたしは、たぶん再放送で観たセブン。

登場する宇宙人と尖兵怪獣の名前や身長、体重を暗記して、クラスメイトにストーリーなどを解説する役割でした。

まだ、テレビのない家庭もあったんです。
家庭用の黒電話すらなかったおうちもです。
信じられますか? それが日本の高度成長期時代。
それが、1960年代でした。

5円引きブロマイドや、ブルマアク(旧マルサン)のソフトビニール怪獣を集めていました。

確か、今上陛下も、銀座の松屋デパートのオモチャ店に来られていたとか。

ナルちゃんと呼ばれていたころの話。

セブンのチブル星人の回で、ここの店での戦いが出てきました。

私もよく、ここで父母に買ってもらっていましたっけ。

国中がこの番組で舞い上がっていた時代。

ウルトラシリーズの最高傑作で、後の特撮やアニメにも多大な影響を与えた作品。

特撮パートでは、イギリスのサンダーバートの超戦闘兵器や発進シーンなどを模したような精巧なミニチュア特撮の醍醐味とハードボイルド展開な世界観。

また、ダンとアンヌのラブストーリーと最終話の感動は今なお、語り継がれる作品でした。

ダンこと森嗣さんと、アンヌ役の菱美ゆり子さがお元気でおられることだけでも幸せを感じます。

菱美さんのファンクラブで頂いたサイン入りカード。

私の名前もご丁寧に入れて頂きました。

生涯のお宝です。

また、デザイナーの成田亨さんの新宿駅付近の個展にも足を運び、サインをしてもらい、たまたま来ていた菱美さんとお話もしました。


さて、劇中に流れる英語のカッコイイ曲ですが。

これ、なかなかいい歌ですよね。劇中の映像と見事にマッチしていました。

●音楽担当の冬木透さんの選曲や、演奏協力などの素晴らしい仕事ぶりが光っています。

●セブン当時の、冬木さんのマネージャーを務めていた、寺元宏さんのコメントによれば、あのジ・エコーズは自分の人脈で日音から起用したと語っています。 指揮棒は冬木さんが振ったが、冒頭の「セブン、セブン」のところで、うまくいかなくて何度もやり直したそうです。 セブンの劇伴や歌は、寺元さんが自分の人脈で集め、主に東京交響楽団からのメンバーで構成されていたそうです。


URTRA  7

One, two, three, four,
One, two, three, four,
Come on Seven

One, two, three, four,
One, two, three, four,
Ultra Seven

Attack the hawkmisille Fighter Seven
Ultra Seven

One, two, three, four,
One, two, three, four,
Let's go, Seven

One, two, three, four,
One, two, three, four,
Ultra Seven

Strike the Eyeslugger Hero Seven
Ultra Seven

物語 STORY

人類が宇宙に進出し始めた近未来。

宇宙では遊星間侵略戦争が激化し、地球侵略を企む宇宙人が次々と地球に飛来。人類はこれに対し、国際組織地球防衛軍を結成して宇宙からの侵略者と戦い始めた。日本にも地球防衛軍の極東基地が建設され、富士山麓の広大な地下基地で300名の隊員が日夜、宇宙からの侵略に目を光らせていた。極東基地には、各部署から選抜された精鋭隊員による特殊部隊ウルトラ警備隊が置かれ、地球防衛の最前線に立っていた。

ある日、クール星人による人間蒸発事件とそれに続く京浜工業地帯爆撃事件に際し、モロボシ・ダンと名乗る風来坊の青年がウルトラ警備隊に協力してきた。事件解決の功績を認められ、ダンはウルトラ警備隊に入隊。

ダンこそ、M78星雲から地球観測に来た恒点観測員340号の仮の姿である。侵略の危機にさらされた地球を守るため、彼は地球に留まったのだ。

ダンはウルトラ警備隊でも対処できない危機には、ウルトラアイを装着して本来の宇宙人の姿に変身する。そして、その超能力を駆使して侵略者や、その刺客である宇宙怪獣と死闘を繰り広げる。ダンの正体を知らないウルトラ警備隊は、自分たちに協力する真紅の宇宙人をウルトラ警備隊7人目の隊員という意味を込め、「ウルトラセブン」と命名した。

Ultraseven (ウルトラセブン, Urutora Sebun) is a Japanese tokusatsu science fiction television series created by Eiji Tsuburaya. It is the third installment in the Ultra Series and was produced by Tsuburaya Productions. The series aired on Tokyo Broadcasting System from October 1, 1967 to September 8, 1968.

Premise
In the not-too-distant future, Earth finds itself constantly under attack from extraterrestrial threats. To combat them, the Terrestrial Defense Force establishes the Ultra Garrison, a team of six elite members who utilize high-tech vehicles and weaponry. Joining their fight is the mysterious Dan Moroboshi who is secretly an alien from the Land of Light in Nebula M-78 and transforms into his true alien form, Ultraseven, in times of crisis.

第49話 最終回「史上最大の侵略~後編」 EP49 "The Biggest Invasion in History: Part 2"


特撮ファンの間では、長年にわたって語り草となっている、こちらの最終回。

ダンはついにアンヌへとその正体を告げて決死の戦いへ。

そして、アンヌの制止を振り切り変身。

これが二人にとって、最後の別れとなりました。

ウルトラセブンの最終回の感動的なシーン

「ダン、行かないで!!」


懐かしい事を語るブログ-オッサン魂- より

「史上最大の侵略 後編」

1968年9月8日放送

登場宇宙人 ゴース星人
怪獣 改造パンドン
セブン上司

脚本 金城哲夫
監督 満田かずほ
特技監督 高野宏


ウルトラセブンの最終回の感動的なシーンと言えば、

これは主人公のウルトラセブン、モロボシ・ダンが、

アンヌ隊員に、自分がウルトラセブンであるという事を、

告白するシーンではないでしょうか?


モロボシ・ダンは、

怪獣や宇宙人達との戦いの中で、

満身創痍(まんしんそうい)身体はボロボロになってた。


ウルトラセブンに変身して怪獣と戦うのも、

もう限界が来たようなのです。


モロボシ・ダンは、

自分の事を心配して探しに来てくれたアンヌ隊員に、

自分の正体がウルトラセブンである事を、


遂に告白します。


「びっくりしただろ?」

とアンヌに問いかけるダンだったが、

アンヌの答えは意外な答えだった。


「ううん、人間だろうと、宇宙人であろうと、

ダンはダンに変わりないじゃないの!例えウルトラセブンでも!」


優しい言葉をかけてくれたアンヌ。


しかしダンは、最後の戦いに向かわねばならなかった。


アンヌにこれが最後の戦いであり、

ウルトラの星に帰らなければいけない事を伝えた。


「行かないで!」と止めるアンヌを振り払って、

ダンは最後の戦いに赴くのだった。

ウルトラセブンとなって最後の怪獣とのバトル、

戦いを見守る仲間達、

その仲間達にアンヌはダンがウルトラセブンである事をぶっちゃける。


ダンが自分を今まで自分を犠牲にして、

ウルトラセブンとして戦って来た事を訴える。


衝撃を受ける仲間たち、

そして今までダンがフラフラになって、

ヘマを犯した事を批判していた者も、

ダンの今までの地球に対する貢献をリスペクトするのです。

アンヌとの別れのシーンで、

アンヌに対してダンはこんなセリフを言う。

「西の空に明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙に飛んでいく、それが僕なんだよ」

明けの明星が輝く頃に、

自分はウルトラの星に帰るとアンヌにダンが言うセリフなのですが、

西の空に明けの明星が輝くと言うのは変。


明けの明星とは金星の事で、

方角は東の空のはずなんですね。

実は脚本は違う言い回しになっている。

「一番星が出る頃、西の空をみてくれ、大きな光が宇宙に帰って行く…」「それが私だ…」

この脚本と違うセリフになった理由は諸説あります。

脚本家の出身地が沖縄であった為、

西の空という言葉をどうしても入れたかった為、この様に変更された説や、

戦いの時刻を深夜から早朝に変更した為に、

この様なセリフになった説、

それ以外には、脚本の描写にセブンが帰って行く時に、

「空を見上げると、宵の明星がまたたいている。と、西の空に宇宙に飛び立っていく一条の光がある。ダンがM78星雲に帰って行く。」

と書いてあって、

ここから、「宵の明星」を「明けの明星」に変換して、

一番星と差し替えたという説がある。

その他にもあるかもしれないが、私は知らない。

シューマンのピアノ協奏曲イ短調

この最終回には、

シューマンのピアノ協奏曲イ短調が用いられています。

ボロボロになりながらも、

最後の強敵と死闘を繰り広げるウルトラセブン、

そして仲間達も、セブンが苦戦する中、

「行こう、地球は人類我々、自らの手で守り抜かなければならないのだ!」


と奮起して一丸となって戦います。


そのバックで流れているのが、

ピアノの曲で独特な雰囲気を作り出しています。


画像:goo.gl/z5UgGp

ウルトラセブン最後の怪獣は改造パンドンです。

パンドンは顔の横に二つの口がある、

赤い色の紅ショウガみたいな怪獣です。


なぜパンドンが最後の敵なのか?

もっと強いの出せや!

という意見もあります。


パンドンは最終回の前の話で、

一度ウルトラセブンのアイスラッガーで、

体の一部を切り落とされています。


しかし、パンドンは敵のゴーズ星人に修復を施され、

腕と脚の部分が、メカっぽくなって、

復活し再びセブンの前に立ちはだかったのです。


セブンが放ったアイスラッガーを受け止めるという善戦を見せたのですが、

セブンに投げ返したアイスラッガーを、

セブンが再びパンドンに、投げ返し、首を切り落とされて死んだ。

セブン上司

ウルトラセブンの最終回、

史上最大の侵略、前編と後編(48話、49話)に、

ウルトラセブンと全く同じ見た目のウルトラマンが登場する。


病室でぐったりしているモロボシ・ダンに戦いを止めて、

ウルトラの星に帰る事を忠告してくる。


そんな事言ったって、自分がいなければ、

この星が大変な事になってしまう。


今地球を離れる事は出来ないと苦悩するウルトラセブン。


セブン上司は、

ウルトラセブンに変身する事はまかりならんと言い放つのだ。


だったら、セブン上司が戦えや!

とツッコミたくなるのですが、

セブン上司は手伝ってくれる事はありません。


ちょっとドライなウルトラマンなのです。


セブン上司が登場するのは、この48話と49話のみです。


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