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『湿布もロキソニンも効かない』

昔に痛めたことのある傷は寒くなると痛みを感じて辛くなる。

古傷は痛むものだ。

腰と首を痛めたことがあって、腰はギックリになりやすく、首は姿勢などで痛みを感じやすくなる。

これらは寒くなると頻度が上がる、ということがわかっているから、用心する。

用心していると、ひどくなることが減るので助かる。



この用心が大切なのだ。

用心を怠ると、怪我をしたり、ポカをやったり、はたまた同じ失敗をしでかす。

「あっ、やっちまった」
という経験は誰にでもある。
ギックリ腰でも用心を怠ると、あっやっちまったよりコンマ3秒はやく来てしまう。
後悔は先には来ない。

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厄介な傷は、用心をすると痛むことがある。
意識してはいけない傷だ。

意識してしまうと、かなり痛む。
もっと厄介なことに、用心してなくても突然にやってくる。
時に、人、場面や音楽がそこにあると、瞬時にやってくる。


心のキズっていう、厄介な傷である。



キズは深ければ深いほど、普段は表出しない。
けれど、一旦表に出てしまったら、どうすることもできない。

湿布もロキソニンも効かない。
このキズは時間薬しか効かない。



ずいぶん時間が経っているのに、ときどき痛むことがある。
それは、行事や記念日に痛みやすい。

でも、時間薬が効いているのか、
「あーそんなこともあったな」
「あれはあれで、しかたなかったんだよな」
「もう、どうしようもないから、ごめんなさいで許してください」
などと、心を静かにして客観的に捉えることができるようになった。

ロキソニンでも治らない痛みが、時間という薬で癒されて治っていく。

神様は素晴らしい時間というものを人に与えてくださった。ありがたい。


♪最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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