手紙を書くということ、忘れないということ。
こんばんは。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
僕は長いようで短かった教育実習が終わり、普通の生活に戻りました。
しかし、そんな実習もただでは終わってくれませんでした。
今日はそんな備忘録、とは言いつつも忘れることなんて到底ないのでただの走り書きです。
実習最終日の前日の夜、まだあと2時間授業があったのでその準備をしていた時、ずっと好きだったバンドマンの訃報が入り込んできました。
高校の時に出会って今でも一番好きなバンドの元メンバーで、最高にかっこいいベーシストでした。
この言葉が、この思いが、この手紙があなたにはもう伝わらないことは分かっています。
だけどつらかったからこそ手紙にします。
あなたとの出会いは今でも覚えています。
薄暗いライブハウスの狭いステージの上で自由に音楽を奏でるあなたは今まで見たベーシストの中で一番カッコよかったです。
コーラスの時に猫背になるところも、3年以上ぶりに会っても覚えてくれていたところも、褒められると照れて下を向いちゃうところも全部大好きでした。
後悔していることといえば、あなたとの出会いのバンドのベーシストとしての最後の姿を見に行けなかったこと。年始に会った時に一緒に写真を撮らなかったこと。もう一回くらいお酒を飲みたかったこと。くらいです。
嘘です。後悔していることはまだたくさんあります。
だけど、気にしいなあなたはこの3つだけでも多く感じるだろうからこれ以上は次会った時に言います。
まるであなたにあてた曲みたいですね。
あなたのいたバンドは相変わらずカッコいいです。
最近の曲はあなたがいた時のような少し時代遅れのロックンロールではなく、自分たちのやりたい音楽が見つかったという感じがします。
どっちが好きかは分かりませんが、最初のミニアルバムの5曲は僕にとって大切な曲です。
当時の曲を聴くと今でも、少し猫背なあなたがベースを引いているような気がします。
みんなあなたとの素敵な思い出を思い返しています。
帰ってきてくれるのなら僕は盛大に歓迎するけど、人騒がせだと怒られるかもしれないのでこっそり帰ってきてくださいね。
あとモバイルバッテリー忘れているらしいので、捨てられる前に取りに戻ってきたほうがいいと思います。
あなたがいたから僕は生きられました。
ロックンロールに正直なあなたの奏でる音楽は誰よりも素敵で今でも忘れられません。
今すぐにでも会いに行きたいけど、そんなことしたらあなたは僕を優しく叱って帰すと思います。
だからちゃんと会いに行けるようになるまで頑張って生きます。
会えた時はまた音楽聴かせてください。
楽しみにしています。
おやすみなさい。
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