バレーボールのアスレティックトレーナー

バレーボールのアスレティックトレーナーです。 専門は小・中・高校生のジュニア期のケガ・…

バレーボールのアスレティックトレーナー

バレーボールのアスレティックトレーナーです。 専門は小・中・高校生のジュニア期のケガ・故障関連、トレーニングになります。 バレーボール関係者集まれ/鍼灸整骨院開院12年/施術歴24年/鍼灸師/柔道整復師/アスレティックトレーナー/スポーツ医学

マガジン

  • 成長期でのバレーボールのケガと故障(各疾患編)

    小・中・高校生のバレーボールでのケガ・故障についての各論です。 成長期の子どもの特性のケガ・故障がメインの内容となっております。 ジュニアバレーボールのアスレティックトレーナーとしての経験も踏まえ、スポーツ医学の教科書にはない内容もありますので、是非ご購読頂ければと思います。 その後も記事を更新していきます。

  • 成長期のバレーボール動作でのケガと故障

    小・中・高校生のジュニアバレーボールのバレーボール動作についての内容です。 オーバーハンドパス(トス)、アンダーハンドパス(レシーブ)、スパイク(アタック)、ブロック、サーブでのバレーボール動作についてで、各バレーボール動作の基本、技術のコツ、ケガや故障などについて、私のトレーナー活動での経験も踏まえて書いています。 ご興味がありましたら、是非ご購入頂ければと思います。

最近の記事

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

バレーボール選手の代表的な膝の痛みは、ジャンパー膝になります。 字のごとくジャンプ競技での発症が多く、ジャンプを多くすることが要因となって起こる膝の痛みということで名付けられたものです。 バレーボールの日本代表選手、Vリーグの選手、大学生・高校生・中学生女子の選手に起こることが多いジャンパー膝は、正式名称は「膝蓋腱炎(しつがいけんえん)」(以下、ジャンパー膝と書いていきます)といいます。 小学生・中学生男子はジャンパー膝ではなく「オスグッド・シュラッター病」を発症するこ

有料
300
    • TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)

      近年は、中・高校生のスポーツをしている選手にTFCC損傷を発症しているケースが多いといわれています。 これは、手をついての転倒よりも、スポーツ障害のことが多いそうです。 スポーツ障害の場合、手を捻る動作の反復外力で起こります。 1.TFCC(三角線維軟骨複合体)の構造 TFCC(三角線維軟骨複合体)は、三角線維軟骨(TFC)、橈尺靭帯(三角靭帯)、尺側側副靭帯などで構成され、ハンモック様の構造となっています。 2.バレーボールでのTFCC損傷のメカニズム

      有料
      300
      • 腰椎分離症

        バレーボールで腰痛を訴えることは多いですが、経験的に小・中学生でのバレーボールでは腰痛の訴えは少なく、高校生のバレーボールになると腰痛の訴えが多い印象があります。 成長期(とくに小・中学生)の腰痛の中で、プレーを長期離脱しなければならない腰痛に「腰椎分離症」というものがあります。 これは一番注意しなければならない腰痛です。 なぜなら、医療機関のドクターから長期離脱を余儀なくされて、最終的にバレーボールを辞めていく子どもが多くなる可能性があるからです。 10年以上前にバ

        有料
        300
        • 外脛骨障害

          中・高校生のジュニアバレーボールにこの外脛骨障害を発症している選手も多くおり、よくみられる疾患です。 外脛骨は日本人の約15%にみられ、骨の凸部と靴との接触、後脛骨筋の負荷の増大、外脛骨と舟状骨との間の膜の損傷になどにより痛みが生じることがあります。 また、足首の捻挫をきっかけに痛みが生じることがあります。 バレーボール動作では、とくに前後・左右のスピーディーな動き、ジャンプの踏み切り・着地で痛みが増悪することがあります。 対応方法は以下の通りになります。 外脛骨障

          有料
          300

        マガジン

        • 成長期でのバレーボールのケガと故障(各疾患編)
          8本
          ¥1,000
        • 成長期のバレーボール動作でのケガと故障
          4本
          ¥500

        記事

          足首の捻挫

          バレーボールをされたことがある方は、足首の捻挫を一度は経験していることと思います。 日本代表やVリーグのバレーボール選手でも必ずといっていいほど、学生時代に足首の捻挫を一度だけでなく数回は起こしていることでしょう。 逆に足首の捻挫を起こしていない選手のほうが珍しいといっていいほど、バレーボールでは多いケガになります。 バレーボールをしている選手にとっては宿命といっていいほど、足首の捻挫は高確率で発生します。 最近のトレーナー活動をしていると、近年のバレーボールをしてい

          有料
          300

          シーバー病(踵骨骨端症)

          1900年代前半にアメリカの整形外科医ジェームス W.セーバー氏によってこの病気が報告され、「セーバー病」または「シーバー病」と名付けられた病気です。 どういうものかというと、10歳前後の男児に多くみられる踵(かかと)の痛み、軽い腫れ、運動時痛、荷重時痛、歩行時痛を症状とする踵骨の骨端症です(踵骨骨端症といいます)。 小学生男子バレーボールに関わっている方は、一度は選手が踵の痛みを訴えてきたことがあるかと思います。 私も小学生男子バレーボールチームのアスレティックトレー

          有料
          300

          オスグッド・シュラッター病

          1903年にボストンの整形外科医ロバート・ベイリー・オスグッド氏と、チューリッヒの外科医カール・シュラッター氏が別々に症例を確認し発表をしたため、「オスグッド・シュラッター病」と正式名称になりました。 どういうものかといいますと、急激に身長が伸びる成長期の膝の痛みで一般的にはオスグッド(以下、オスグッドといいます)と言われることが多いです。 近年では、成長期の膝のスポーツ障害で代表的なものとなっています。 急激に身長が伸びる10~15歳ぐらいまでの発症が多く、ジュニアバ

          有料
          300

          突き指

          小・中・高校生のジュニアバレーボールのケガの中で、最も多いとされているのが突き指で、トレーナー活動時には数えきれないくらい突き指の選手をみてきました。 バレーボール動作の中での突き指は、主にオーバーハンドパス、ブロック、レシーブの際に床に手を衝いた時に起きることが多くあります。 では、根本的に突き指とは一体なんでしょうか❓ というのが定義になります。 骨折、脱臼、捻挫、腱損傷などとありますが、まずは突き指の内容に入る前に、骨折、脱臼、捻挫、腱損傷について解説させて頂き

          有料
          300

          サーブ

          打ち方は、助走の有無、ジャンプの有無、腕の使い方(スイング)によって分類されます。 サーブの主な種類は以下になります。 アンダーハンドサーブ サイドハンドサーブ オーバーハンドサーブ ドライブサーブ フローターサーブ ジャンプフローターサーブ ランニングジャンプフローターサーブ スパイクサーブ ハイブリッドサーブ 天井サーブ これだけサーブの種類があるのを、皆さんはご存知でしたか❓ バレーボール経験者として改めて思うと、本当にバレーボールの時代が変わ

          有料
          150

          ブロック

          実戦でのブロックには4つの目的があります。 キルブロック : 相手スパイクを直接ブロックして得点する。 エリアブロック : ブロックで相手のスパイクコースを限定し、ディグの範囲を限定する。 ソフトブロック : ブロックでワンタッチして、相手のスパイク威力を緩め、ディグをしやすくする。 プレッシャーブロック : 相手スパイカーに心理的プレッシャーをかけてミスを誘う。 そして、良いブロックをするために重要なポイントは5つあります。 ブロックのジャンプの高さ 相手がス

          有料
          300

          スパイク(アタック)

          一連のスパイク動作は、おおまかに「助走から踏み切り」→「スイング」→「ジャンプ着地」からなります。 スパイクの目的は、得点することと相手チームの「攻撃」の体勢を崩すことです。 つまり、スパイクで求められるのは、スパイクで得点できる能力ということがいえるでしょう。 では、そのスパイクで得点できる能力とは・・・❓ 身長の高さ(腕の長さ)ということもありますが、これについては技術どうこういえることができませんので、この上記の2つがスパイクで得点できる能力となります。 ジャ

          有料
          300

          春の高校バレー

          高校バレーボールの三大全国大会の1つ「春の高校バレー(春高バレー)」、高校でバレーボールをしている選手にとっては、全国大会はまさに夢や目標の大会です。 高校野球でいうと「甲子園」といっても過言ではなく、まさに「バレーの甲子園」という大会です❗ 現在の春の高校バレー(以下、春高バレー)は、場所は東京体育館で「全日本バレーボール高等学校選手権大会」という名称で、高校3年生も出場できる高校生活最後の大会となっています。 今回はスポーツ医学的な内容ではなく、もう数十年前になりま

          アンダーハンドパス(レシーブ)

          バレーボールの基本動作の中に「アンダーハンドパス」があります。 アンダーハンドパスは、「アンダー」「アンダーパス」「レシーブ」と現場ではいわれます。 アンダーハンドパスのポイントは、飛んでくるボールに対して体の正面に入り、両手を組んだ時にボールが左右の前腕の中央の面に当てて、返球することです。 これが、両手の前腕の面で返球してるつもりでも、左の前腕のほうにボールが当たったり、右の前腕の方にボールが当たって返球が安定しないことがあります。 あとは、腕だけでなく下半身を使

          有料
          300

          アンダーハンドパス(レシーブ)

          国体の東京選抜代表

          高校バレーボールの三大全国大会の1つ「国体(国民体育大会)」、コロナ禍により大会中止もありましたが、今後はまた開催されるそうです。 今回はバレーボールのトレーナー的な内容ではなく、個人的な過去のバレーボール人生について書かせて頂きます。 もう数十年前のことでしょうか・・・(笑) 私の高校時代のお話しです。 当時のバレーボールのルールは、レシーブ専門のリベロのポジションが導入される前で、また現在の25点ラリーポイント制ルールではなく、15点のサーブ権ありのサイドアウト制

          オーバーハンドパス(トス)

          バレーボールの基本動作の中に「オーバーハンドパス」というものがあります。 現場では、「オーバーパス」「オーバー」といわれますが、シチュエーションによっては「トス(セット)」「オーバーカット」といわれることもあります。 オーバーハンドパスの上達のコツは、大きく分けては4つあります。 1つ目は、高く上がってきたボールに対して、ボールの正面に体が素早く入ることです。 2つ目は、手の5本指にボールが左右均等に捉えることで、ボールのブレを極力なくすことです。 これが手の5本指

          有料
          300

          成長期のバレーボール医学

          今の子ども達がバレーボールを始めたきっかけは、漫画やアニメの「ハイキュー‼」の影響が多いそうです。 私もアニメを観ましたが、非常に面白かったです(笑) 主人公の日向 翔陽くん、身長164㎝で最高到達点が333㎝って・・・❗❗ 私なりに勝手ながら分析させて頂きました(笑) 164㎝のバレーボール選手の※指高は、平均210~215㎝ぐらいで、日向くんの最高到達点は333㎝ということは、1m20㎝ぐらいジャンプしているという計算になります❗ 驚異のジャンプ力ですね(笑)

          有料
          300